次男の小学校入学にあたり、自宅周辺の公立小学校をいくつか見学してみた。
次男は早生型で落ち着いた性格なので、支援級対象の子どもではない。
ただ、次男の性格に見合った小学校を選びたいという気持ちで小学校見学に行った。
見学した公立小学校のなかには、支援級(固定)がある小学校もあった。
今回、いくつかの公立小学校を見学して気になったことは、支援級(知的)のレベルの高さ、そして、通常級の異様な混み具合だった。
支援級(知的)のレベルの高さ
支援級(知的)は1クラス8名前後で教室にゆとりがある。
なにせ1クラス8名程度しかいないので、教室はガラガラなのだ。
指導に目が行き届いているせいか、支援級の壁に貼られていた児童の掲示物の字はどれも驚くほど美しかった。
そこの支援級(知的)では少人数で目が行き届いた指導が受けられているのがよくわかった。
その反面、学年相応の漢字を使って書かれている掲示物を見ると、在籍している児童は本当に支援級(知的)相当なのだろうか?とも感じた。
いわゆる境界知能であって何らかの理由で支援級(知的)を選択したお子さんが、支援級(知的)に通っているのだろうか?
すし詰め状態の通常級
少人数制で目が行き届いている支援級(知的)とは対照的に、通常級は、高学年では1クラス40名近く在籍している小学校もあった。
支援級(知的)がない代わりに、通級するこどもが多く通う小学校でも同じ状況で、高学年のクラスがすし詰め状態だった。
1学年の生徒数によって運悪く、1クラスの人数が40名近くになることは多々あるからだ。
しかし…通級の児童を加えると、1クラス40名超在籍するクラスがある小学校もあった(教室の前に名簿が置いてあったのでそれが分かった)。
1クラス40名以上の生徒がいることは法律上認められるのだろうか。通級ならば1クラス40名超が認められるのか?
小学校の先生が不足していることや、小学校低学年の指導に手厚くせざるを得ないしわ寄せで、高学年の通常級がすし詰め状態になっているのかもしれない。
長男が公立小学校に通っていた頃は、運良く、高学年になってからも1クラス30名弱の学級に在籍していた。
1クラスの人数が30人以下だとザワザワしにくく、ゆとりがあって良かった。
高学年だから・通常級だからという理由で、40名を1つのクラスに詰め込むのは、子どもたちがあまりにも気の毒だと思った。
40名超の中に、通級している子どもたちと、通級していない軽度やグレーゾーン(あまり使いたくない言葉だ)が含まれているのだ。結構カオスな状態になっているだろう。
我が家周辺の児童の中学受験率は5割を超えている。受験前にこんなすし詰め状態の教室に置かれるのはたまったものではない。
通常級の惨状にもう少し目を向けたほうが良いと思う。
それがわたしの正直な感想だ。