ここで何度も書いてきたこと。
それは、公立中学で現在採用されている「無駄な副教材(教科書ワーク)は廃止したほうがいい」ということだ。
ほとんどの公立中学では副教材(教科書ワーク)を採用しているだろう。
公立中学で内申点を上げるには、まず「教科書ワークを埋める」ことが必要だ。
「指定された範囲の教科書ワークが全頁きちんと埋まっていること」を学校側から求められる。
「問題を自力で解いたかどうかではなく、教科書ワークが埋まっているか」が大切なのだ。
教師はきちんと解いたかどうかではなく、教科書ワークが埋まっているかどうかを確認する。
とにかく「自分で解いた」ことよりも「きちんと埋まっているか」が大切だ。
問題を解かずに教科書ワークの答えをひき写す生徒も多い。
たとえば、数学のように出来・不出来が二極化する科目の場合、すべての生徒が全問、自力で解けるはずがない。
数学の問題集にある問題を全部自力で解けるのならば、全員が難関校に合格できるだろう。
科目によっては、1回の定期考査で教科書ワーク40ページ分・50ページ分を埋めるよう学校から指示が出される。
特に国語と英語は教科書ワークの分量が多い。
さらに国語や英語は、通常のワーク類のほかに、夏休み用のワークが宿題として課される。
教科書ワークがきちんと埋まっていない場合は「再提出」が学校側から求められる。
定期テストがある度、毎回「教科書ワークを埋める」という馬鹿馬鹿しい作業に追われる。
生徒は「ワークに答えをひき写す」作業をし、教師は「写した答えが書かれたワークを採点する」作業をするという、生徒と教師の双方が無駄な作業に追われるのだ。
長男の場合
長男の場合、小学校では教科書ワーク類は使っていなかったので、長男は勝手が判らず、中1のはじめは教科書ワークにはまったく手を付けなかった。
長男、小学校に通っていた時と同じように、中学校でもワークなどやらなくてもオッケーだと思っていたみたいだった。
つまり…長男は白紙の教科書ワークを提出した。
そうしたら「教科書ワークにきちんと取り組め」・「教科書ワークを埋めてから提出しろ」と学校から再三にわたって注意された。
長男、さすがにまずいと思ったのか、中1の後半頃からは教科書ワークに取り組んできちんと提出するようになった。
書字が嫌いな長男の場合、1回の定期テストで数十ページに及ぶ教科書ワークをやるのは当初、本当に苦痛だったと思う。特に国語のワークは本当に解けなかった。
中学校生活も2年半が過ぎると、長男も教科書ワークに取り組むのにもだいぶ慣れた。
それでも今でもやっぱり、こんなワーク類をテストのたびに大量に埋める作業のどこに意味があるのか疑問だ。
どの教科も本来、教科書1冊あれば足りるはず。
教科書のほかに、自分のレベルに合った、自分と相性が良い問題集を1冊やり込めば足りるはずだ。
それなのに、なぜ指定のワーク類を強制購入させられるのだろうか。
義務教育は無償のはず
ワーク類というのはあくまで「副教材」だ。
つまり、教科書と違って副教材はタダではない。
副教材は保護者が購入しているのだ。
確かに、ワーク類は市販の参考書に比べると安価ではある。
とはいえ、主要5教科プラス副教科4科合わせて9教科集まれば、ワーク類の代金はそれなりの金額になる。
無償のはずの義務教育なのに、なぜワーク類を購入しなければならないのか。
ワーク類も利権がらみなのか?
以前も書いたが、聞くところによると、ワーク類の作成を塾講師が教材会社から依頼されて副業として行っているらしい。
塾も学校と同じで利権がらみなのか?
こどもたちの教育よりも利権が優先なのだろうか。