長男の受験で歴史分野の入試問題を読んでみて、当たり前のことだけど、自分が学生だった頃から「時代は進んでいる」ことに改めて気づかされた。
中学入試・高校入試・大学入試、どの入試にもいえることだ。
そういえば、私が学生の頃は、第二次世界大戦以降の歴史(現代史)に関しては入試であまり出題されなかった。
当時は現代史について出題されたとしても、せいぜい、高度経済成長、三種の神器、オイルショックくらいまでだった。
ところが、時代が昭和、平成から令和へと移るなかで、ベルリンの壁崩壊、ソ連解体、バブル崩壊、阪神淡路大震災、湾岸戦争、イラク戦争、同時多発テロ、東日本大震災…と、さまざまな出来事が起きた。
これらの出来事は皆、今は教科書に掲載されている。
「昔リアルタイムで起きた出来事が今は歴史上の出来事として教科書に掲載されている」-このことに新鮮な驚きを覚えた。
そしてふと思った。
昭和時代後半・平成から令和にかけての出来事が起きたときに自分自身が感じたことをこどもたちにきちんと伝えてきただろうか、と。
たとえば
・バブル崩壊のとき、大人たちは株の話ばかりをしていて、こぞって株式投資に熱中していたのを見て違和感を覚えたこと
・子どもの頃は西ドイツ・東ドイツだった国が、今は当たり前のように「ドイツ」という国になっていること
・バブル崩壊により学生は就職活動に苦労したこと
・同時多発テロの報道は非常に衝撃的だったこと
など。
こういった、じぶんたちの実体験を交えながら、歴史上の出来事をこどもたちにきちんと伝えていくことが大切なのだと改めて思った。
これからは、その出来事が起きた時に感じたことや、そのとき何をやっていたのかをこどもたちに伝えていこうと思っている。