「吹奏楽部が強い学校は荒れない」
「学校をまとめるために合唱コンクールを行事として取り入れる」
と学校関係者が話すのを聞いたことがある。
吹奏楽部は文系の体育会系と呼ばれるほどで、
吹奏楽部の強豪校の厳しい練習風景はよく知られている。
学校現場では「集団を統制する」という目的で
吹奏楽や合唱コンクールなどの音楽活動がよく利用される。
公立中学でその傾向は顕著だ。
わたし自身が通った公立中学は当時荒れていたせいか、
音楽教師が合唱コンクールに力を入れていた。
今振り返ってみても、
わたしが公立中学に在学していた当時から
「合唱コンクール=荒れている学校を統制するのに有効な手段」だと、
教師たちが考えていた節がある。
長男が通う公立中学でも合唱コンクールがけっこう盛んだ。
保護者を巻き込んで合唱コンクールが開催される。
けれども、合唱コンクールに裏の意図(学校側が求める教育的効果)があることを知っていると、
合唱コンクールだなんだと浮かれた気分には到底なれない。
音楽はまず「楽しい」もので「クリエイティブ」であってほしい。
学校側が求める教育的効果(集団統制)を無意識に感じ取っているのか、
音楽好きの長男は、
現在通っている公立中学の吹奏楽部には興味を示さない。
長男は吹奏楽それ自体には興味があるようだ。
長男、音楽好きなのに、
音楽を楽しめないのは、もったいない。
高校に進学したら吹奏楽部に入ってみたらどうかと、
長男に勧めている。