米国でのオピオイド中毒問題

今日は前回の記事(学校の医療化)に引き続いての話だ。

米国でオピオイド(麻薬系鎮痛剤)中毒者の蔓延が止まらない死者年7万人、米国で広がる世界最悪の薬物蔓延の現場を歩いた鎮痛薬オピオイド危機に見るアメリカ社会の病理と深層)。

 

上記記事によると、米国でのオピオイド中毒死者の数は、交通事故死者数を抜いたとのことだ。

 

 原因はリーマンショック

米国では、新型コロナウイルスの流行以前からこのオピオイド中毒問題が大きな社会問題となっていた。

オピオイドの乱用者が多いといわれているのは、過去に製造業や炭鉱業で栄えていたアメリカ中西部の各州である。

2008年のリーマンショックにより、これらの州で失業者が急増した結果、不安を解消するために薬物に手を出す人が急増したのが大きな原因といわれている。

日本でもコロナ禍での雇用不安を解消するために薬物に頼る人が増えるのだろうか。

薬物に頼らずとも精神を落ち着かせる方法はいくらでもある。

薬物に頼る前にいろいろと試してほしい。そのほうがずっと安くすむし、健康に害がない。

 

子どもたちが簡単に薬物にアクセスできる環境

上記記事を読んでいると、アメリカでは子どもたちが簡単に薬物にアクセスできる環境があるのがわかる。

日本ではオピオイドのような薬物は厳重に管理されているから、日本ではオピオイドによる薬物依存の問題は起きにくいだろう。

けれども、メチルフェニデートなどのADHD治療薬が転売されて闇で売られることはあり得るだろう。

ちなみに、メチルフェニデートは最近、販売・管理が厳しくなったそうである。

逆に言うと、販売・管理を厳しくしなければならないほど手に入れたい人がいるということだ。

日本が薬物で子どもたちをコントロールするような国になってほしくないし、子どもたちの身近に薬物を置いてほしくない

テストで良い点をとるために、闇で手に入れたメチルフェニデートを学生が試験前に服用するような国に日本がなってほしくない。

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