偏平足が治ってきた!

発達障害の子どもたちの中には、筋緊張が弱かったり、関節可動域が広かったりする理由で、偏平足の子どもがよくいると聞く。

我が家の長男も偏平足だ。

正確に言うと長男は「外反偏平足」
かかとが内側に倒れるタイプの偏平足だ。

最近は運動不足が原因で偏平足の子どもが増えているともいわれているが、どうなのだろう。

 

偏平足が治ってきた

ビックリしたこと

最近ビックリしたことが起きた。

長男の偏平足が治ってきたのだ!
それも小6になって!

歩き始めの頃は内側に大きく倒れていたかかとが、まっすぐ(地面に対して垂直)になってきた!

足裏の土踏まず(アーチ)が出来てきた!

土踏まずは小さい頃に出来上がらないと一生偏平足で、偏平足専用の中敷きが一生手放せないのかと思っていた。

けれど、そんなことはないみたいだ。

小学校高学年になってからでも土踏まずが出来てくることがあるのだ。

長男は今ちょうど思春期に入った頃で、足の骨が完成したり、骨盤の構造が変わってきたりの影響があるのかも。

どうやら、足の問題については足だけ見るのではなく、全身を診たほうがよいみたいだ。

気付かぬうちに長男の低緊張も少なくなってきたようだ。

もちろん、外反偏平足が完全に治ったわけではない。

今でもやっぱりくるぶしが内側に倒れてはいるものの、その程度が軽くなってきたのだ。

 

中敷きを使わなくなってから

長男、今は中敷きをまったく使っていない。
ふつうに靴を履いている。

長男が中敷きを使わくなってから2年ほど経つ。

不思議なことに中敷きを使わないようになってから土踏まずが出来てきた。

 

偏平足に関する今までの経緯

療育センターでの「ごっつい中敷き」

長男は歩き始めからかなりの外反偏平足だった。

長男が通っていた療育センターに偏平足について相談したところ、理学療法士さんが状態をみたうえで、長男の足に合う中敷きを出入りの装具屋さんに作ってもらうことになった。

長男は2歳頃から6歳頃まで装具屋さんに作ってもらった中敷きを使っていた。

当時使っていた中敷きは、土踏まずを作るため、土踏まずのところがかなり盛り上がった、ごっつい中敷きだった。

長男はこの中敷きのおかげでふだん速く走れなかったり、いつもハイカットの靴を履かなければならなかった。

保育園のリレーでもダントツでビリだった。
中敷きがなくてもビリだったとは思うけど。

長男は最近まで長い間、走るのが苦手だった。
走るのが苦手だった原因は、このごっつい中敷きのせいで足の動きが制限されていたのが尾を引いているかもしれない。

 

中敷き専門店での「高価すぎる中敷き」

小学校に入学してからは療育センターには通えないので、療育センターから小児整形外科を紹介された。
小児整形外科で診察を受けたうえで中敷きを作るようにと療育センターからいわれたのだ。

けれども、この頃の長男の走り方を見ていると、中敷きのおかげで速く走れないし、中敷きを使っているがために関節の動きが制限されてしまい、細かな足の動きが妨げられていると感じた。

それに長男の偏平足の度合いは小学校入学時点で2歳の頃よりはかなり改善していた。

そこで小1からは小児整形外科で中敷きを作る代わりに、インターネットで見つけた中敷き専門店で中敷きを作ることにした。

中敷き専門店の中敷きは、療育センターで作っていた中敷きよりも薄くて機能的だった。

中敷き専門店の中敷きはとにかく「高価」だった。
ものすご~く高い

だいぶ前のことだから正確に思い出せないけれど、両足分の中敷きを作ると3万円近くかかったと記憶している。

けれども、この中敷き専門店で中敷きを作るのにかかる時間はたった数分だった。
すぐに作れるものなのに、なぜそんなに中敷きの値段が高いのか、すごく疑問だった。
ちょっと騙されているのかなあ?とずっと思っていた。

この中敷きを1年おきに作り変えながら3年間くらいは使っていたけれど、とにかく費用が高価だったので、この中敷きを使い続けるのは断念した。

長男の偏平足が中敷きが要らない程度になってきたせいもある。

 

そして現在

ところが、中敷きを使わなくなって2年ほどの間に、長男は走るのが好きになっていった。
苦手だったマラソンも学年ビリを脱出した。

そんな中で、長男の土踏まずが徐々に出来てきたのだ。

 

今思うこと

今になって振り返ると、療育センターで中敷きを作った時に対応して下さった理学療法士の先生も装具屋さんもとても良い人たちで、長男のためを思い、中敷きを使ったほうが良いと善意でアドバイスしてくれたと思う。

けれども、長男が小学校に入学した時点でごっつい中敷きを止める判断をして正解だったと思っている。なぜなら、現在土踏まずが出来て中敷きなしで足のトラブルもなく生活できているから。

どうやら、病院で外反偏平足と診断されると、病院で中敷きを作る場合は保険が適用されるらしい。

けれども「保険適用」という名のもとにごっつい中敷きを使い続けていたら、長男は今、偏平足が治ることはなかっただろう。

もちろん、歩くために中敷きが必要な人たちも大勢いるから、中敷きの使用を一概に否定するつもりはまったくない。
中敷きがないと足に痛みが出る人にとって保険適用は経済的に助かるし有難いだろう。

ただ、「保険適用」されて補助金が出るがゆえに、治療方法の進歩がそこで止まってしまっていないか?とも思う。

もし保険適用されずに医療費が高いままだったら、安くてもっと良い治療方法が開発される可能性だってあるだろう。

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