私立高校授業料無償化って、どうなんだろう

2026年4月から私立高校の授業料が無償化される見通しだ(ただし上限45万7000円)。

今回の私立高校の授業料無償化ほど、中流以下の層を無視した政策は今までなかったと思う。

今回の私立高校の授業料無償化は実質的には、こどもが私立高校に通っている中流以上の家庭の家計を助けるものだ。

 

確かに、中学受験して私立の中高一貫校にこどもを通わせるとなると、金銭的負担は想像以上に重い。

私立高校にこどもを通わせている家庭みんながみんな、余裕があるわけじゃない。

特に、2人以上のこどもを中学受験させて私学に通わせるとなると、両親フルタイム共働き(2馬力)で稼いでいてもそれほど余裕がないだろう。

 

それでも、今回の私立高校の授業料無償化は「ちょっと違う」と私は思う。

なぜなら、今回の私立高校の授業料無償化は、汗水たらして働いている生活困窮世帯を救う施策ではないから。

長男の周りを見ていると、本当に困っている家庭は最初から私立高校を選ばない。

家計が火の車になっている家庭はランクを落としてでも合格できそうな都立高校を選んで推薦入試を受け、仮に推薦で不合格になったら、ほぼ確実に合格できる都立高校を一般入試で受験する。

 

たとえ、都立高校(学費はすでに無償化されている)にこどもたちが入学したとしても、家計が苦しい家庭はこどもたちの塾代や大学の学費のために、親はダブルワーク・トリプルワークでパートを掛け持ちしている。

私立高校の授業料を無償化するくらいならば、たとえば、高校生の昼食代への補助・高校への給食の導入のほうが、こどもたちの生活を救うことになる。

 

今回の私立高校の授業料無償化は、保護者のため、というよりも、私学や受験機関のためなのは明らかだ。

その証拠に、今回の私立高校の授業料無償化について受験機関の関係者は多くを語らない。

受験機関のメインの顧客が、小学校受験や中学受験する子をもつ家庭だからだろう。

 

小学校受験・中学受験では、親がおカネをどんどんつぎこんでくれる。

受験機関の関係者が今回の私立高校の授業料無償化について否定する意見を表明することは、顧客の利益を害し、自分たちの食い扶持を減らすことになる。

 

実は、富裕層向けの小学校受験や中学受験でお金をむしりとられるのを見て、私はうんざりしている。

最近は次男の周りでも、中学受験を回避する保護者が少しずつ増えていると実感する。

物価が上がって、世の中全体の暮らし向きが悪くなっているから、中学受験を回避する家庭が少しずつ増え始めているのだと思う。

次男の周りを見ていると、受験機関に踊らされない、周りが見えている保護者が一定数存在する、という感じだ。

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