今年の春休み、地方へ旅行に出かけた。
どこまでも続く海と山並み。
海のにおい。雨のにおい。草のにおい。
旅をすると、こんな穏やかな場所で暮せたらいいなと思った。
自己決定権がないこと
でも都会生まれ・都会育ちの私には地方暮らしは無理だと思う。
なぜなら、都市部に比べて、地方では医療と学校が強い権力を持っているから。
当たり前のことを書くが…地方では都市部ほど職がないので、医療(病院)と学校は地方在住者にとって勤務先(雇用主)として重要な位置を占めている。
医療と学校は、地方に住む人々にとって貴重な「安定した働き口」である。
だからこそ、医療と学校は地方では強い権力があり、住民は医療と学校の意に背く選択が難しい。
長男は小・中・高と、特別支援教育を利用しない道を選択した。
地方では、こんな選択は簡単にできなかったと思う。
なぜなら、医療と学校が強い権力を持っていて、医療や学校の意に背くような選択が都市部よりも難しいからだ。
都市部では緑深い風景を眺めることができない。
でも、なんだかんだ言って都市部は「進路選択に自己決定権が確保されている」~これが都市部で教育を受けることの一番の利点だと私は思う。
特別支援教育でなく普通学級に通っていても、地方では進学先を教師が決めて各高校に生徒を振り分けるのが当たり前だったりする。
都会で生まれ育つと、自己決定権なんて当たり前にあると思うけれど、日本全国どこでもそうではないのだ。