いまさらながら週刊東洋経済2022年7月23日号「学校が崩れる」を読んだ。
この号は、今、日本の学校で起きていることをまとめた良著である。
学校で起きている問題のひとつひとつが、図を使って分かりやすくコンパクトに説明されていて理解やすい。
おすすめ。
この号では「特別支援学級の増加が教員不足の一因になっている」ことが詳しく説明されている。
なかでも「普通学級にもっと予算をかけて、普通学級に通う子どもたちが安心して学べる環境に変える努力をしなければ、支援学級はもっと増える。教員不足が加速し、文科省は自分で自分の首を絞めることになる」という教育専門家の意見に同意する。
普通学級にきちんと予算をかけてこなかったから、安心して学べないと保護者が判断して支援学級に進む子どもが後を絶たないのだよ。
ちなみに、この号で取り上げられている内容は、学校関係者・教育関係者はすでに知っていることばかりだと思う。
でも、おおかたの保護者は、こういう問題が起きていること、そして、今の学校が崩壊寸前だということに気づいていない。
だからこそ、この号は、学校の現状を知ることができる良い特集である。
週刊東洋経済みたいな経済誌が学校の問題を取り上げたことに驚きを感じえないが、同時に、教育関係者ではない私が読んでもわかりやすい記事を掲載してくれて感謝したい。