たくさんの学校を見学してみて、長男のように、書字が苦手だとか集中力に難ありとかの学習障害系の子どもはまず第一に、
「詰め込み型学習をする学校に進学してはいけない」
と実感している。
調べてみると、塾講師や教育の専門家も同様の意見の人が多い。
「理解が遅い子は自分のペースで学習できる学校を選ぶべし」
これが鉄則だと分かった。
長男が通った公立中学
残念ながら長男が通った公立中学はまさに詰め込み型で、まるで私学のような公立中学だった。
こういう学習方法は上位20%の生徒には良いかもしれない。
けれども、成績が半分より下の生徒、特に長男のように理解が遅いタイプには詰め込み学習はつらい。
長男が通った公立中学では、教科書よりも難易度が高いワークが副教材に指定されていて、定期考査では大量の問題が出題された。
こういう学習の仕方は、理解が遅い長男にはまったく合わなかった。
長男は学校自体は好きだったのでこの公立中学に通い続けた。けれども、学習方法の相性は長男にはまったく合わなかった。
高校見学で気づいたこと
高校見学に行くと、多くの私立高校で、大学合格の実績を上げるために詰め込み型教育をやっていることが分かった。
やっていることは、朝学習・小テスト・放課後補習・夏休み特訓…etc。
おそらく、長男のように理解が遅いタイプの生徒がこの手の高校に進学すると、落ちこぼれて授業料徴収要員になるだろう。
そして、多くの都立高校でも、私立高校のマネをして詰め込み型教育をやっていることが分かった。
国公立大学の実績を上げたくて詰め込み教育をしているけれども、実際に国公立大学に進学する生徒は5%程度、という都立高校もあった。
長男自身も、学校説明会で大学合格実績のことばかり話す高校には興味がなかった。
結局、長男は、都立高校も私立高校も、詰め込み型学習ではない高校を志望校に選んだ。それで良かったと今は思っている。