長男が通う公立中学で大量の副教材を課すことについて、
本当の意味での学力が身に付かないのでは?」
という問いを数人の塾講師に今まで投げかけてきた。
けれども、ほとんどの塾講師は
と答えるだけだった。
公立中学で当たり前になっている「ワークを活用する学習方法」について塾講師はあまり疑問を持っていないのか。それとも、同業者を守りたい(ワーク作成を副業とする塾講師が居る)のか。どちらなのか素人のわたしには分からない。
定期テストや夏休み冬休みなどの長期休暇のたびに公立中学から課される、大量のワーク類の提出に長男は苦しめられてきた。
中3の2学期の期末試験が終われば、あとは過去問を解くことに専念できる。
中3の長男はもうすぐ「大量のワーク類の処理」という苦行からようやく逃れられるのだ。
中学入学からおよそ2年半の間、長男とともに、大量のワーク類を仕方なく処理してきて確信していること。
それは、長男のような理解が遅いタイプの場合、大量のワーク類をひたすら処理するよりも、まずは教科書の理解に努めること・教科書に載っている問題をじっくり解く方がきちんと理解できる、ということだ。
たとえば、長男が通う公立中学で使う数学のワークには、わりと難し目の公立校の入試問題が掲載されている。
長男のような理解が遅いタイプの場合、難し目の入試問題を中1や中2から解くのは難しい。それに、すべての生徒が中1や中2から入試問題を完全に解けるようになる必要はまったくない。
長男はこの2年半の間、大量のワーク類を解くのにいったい、どれほど時間を費やしただろう。
大量のワーク類の処理が無ければ、英文法をきちんと勉強する時間がとれたし、文章を書く練習だってもっと出来たのに…と思う。
ワークを利用した学習を全部止めろとはいわないが、「ワークをキレイに仕上げたら高評価」みたいな公立中学のバカげた評価基準はもう止めにしてもらいたい。