振り返って思うこと:小学校の宿題について

現在中3の長男は、小学校生活が楽しかったようだ。

そのせいか、今でも小学校の卒業アルバムをよく眺めている。

長男が小学校生活を懐かしく思うのは「小学生の頃は勉強がゆるくて快適だった」せいもあると思う。

確かに、長男の小学校生活を振り返ると、学習指導の面で「小学校での学習はそれで良いのか」と思うのも事実だ。

 

小学校高学年になると宿題が減った

小学校低学年での宿題

長男が小1~小3の頃の宿題は、

(1)毎日:漢字・計算のワーク
(2)週末:作文

が課された。

小学校低学年の宿題の量としては多すぎず・少なすぎず、適量だったと思う。

それが長男が小4になったとたん、週末の作文の宿題がなくなった。

 

小学校高学年での宿題

長男が小4~小6の頃の宿題は、

(1)毎日:漢字・計算のワーク
(2)自主学習(任意)

に切り替わった。

(2)の自主学習は任意なので、やりたいひとだけやればよく、やりたくなければやらなくていい。

「高学年になって学習内容は難しくなるのに宿題の量が減った」のだ。

中学受験する子どもにとっては、(2)の自主学習として、塾でやった宿題の振り返り(復習)を充てればいいので、負担が少ないというメリットがある。

 

小学校のゆるゆるな学習に慣れ切った長男が、 中学校入学後にどうなったかというと

けれども、この「ゆるゆる」な宿題に慣れ切った状態で公立中学に進んだ長男は「膨大な」課題の山に押し潰されて、中学校入学当初、へとへとになり、精神的に疲れ切っていた。

長男は、中学校での課題の量に慣れるまでかなりの時間を要した。慣れるまで半年はかかったと思う。

今振り返ると、長男が小4の時点で校長が変わったのが大きかった。

今振り返ると、長男が小学校高学年のときの校長は、中学受験する保護者に「配慮」するタイプだった。

「小学校でたくさんの宿題が出ると中学受験の妨げになる」という保護者の声に配慮して、小学校高学年で宿題の量が減ったのだろう。

確かに、多すぎる宿題にはメリットはない。

宿題は多すぎない方がいいが、それにしても、長男が小学校高学年での小学校での勉強は「ゆるゆる」だった。

公立小学校の「ゆるゆる」な学習状況が心配だったので、長男を地元の個人塾に入れた。

今振り返ってみると、長男が中学校での学習になんとかついていけているのは、小学校高学年のときに週1回、塾に通っていたおかげだろう。

 

クラス分けしてほしい

こういう事情を知ると、次男を中学受験させるか迷う。

わたし自身、中学受験自体に反対しない。

地頭が良い子どもにとって公立中学での勉強は進度が遅くて退屈なのもわかる。

今は、都市部の公立中学は3割~半数以上のこどもが中学受験で国私立中学に進学するため、公立中学は、中学受験した生徒が抜けた後の生徒で構成されていて、地頭が良い生徒にとっては話が合う生徒も少ない、という事情もある。

ただ、中学受験するならば、大切な小学校高学年3年間をまるまる受験勉強に費やしてほしくない。

受験勉強に専念するのはせいぜい1年程度にして、合格出来るところに合格してほしいのだ。

中学受験率の高い小学校では、小学校の授業は「中学受験の息抜きの場」と化しているのも事実だ。

受験ストレスによる学級崩壊やいじめが横行するならば、いっそのこと、中学受験組とそうでない組とをクラス分けして、非中学受験組にはもう少し手厚く学習指導してほしい。

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