昨日、東京都中学校英語スピーキングテストが民間委託にて実施される予定だと書いた。
【2023年2月都立高校入試】英語スピーキングテストは本当に導入されるのか
ここ15年ほどの子どもの教育や福祉に関連する事業はどれも民間の力を活用する動きばかりだ。
新型コロナウイルスが流行してからは民営化・民間委託の話はひと息落ち着いているようだが。
一例を挙げると、
・保育園の民営化
・学童保育の民営化
・児童発達支援施設の創設
・放課後デイサービスの創設
・小学校の英語教育の民間委託
・小学校プログラミング教育の民間委託
・東京都中学校英語スピーキングテストの民間委託
・大学入試の英語民間試験導入(断念)
など。
でも上記の施設に働いている人からは
「職場の人間関係が悪すぎる」・「給料が安すぎる」・「離職率が高くて職員が定着しない」
などの意見をよく目にする。
しかも、どの施設でも似たような問題が起きている。
わたしは公立バンザイ!的に、ひたすら「公立が良い」と主張したいのではない。
私学は特徴ある教育をしているところも多いし、魅力ある私学ならば子どもを通わせてみたいと思っている。
私学が魅力的だからこそ中学受験熱が冷めないのもよく分かる。
とはいえ、上に挙げた施設で働いている人の悲痛な叫びを聞くと、なんでもかんでも「私学であれば良い」とは到底思えない。
子どもの数が減っているのだから、予算がそのままならば、子どもひとりにより多くのお金をかけられるのに。
少子化を食い止めたいならば、無駄な民営化や民間委託など止めて、今まで通りやってくれればいいのにと思う。