読書感想「新・女子校という選択」

読書感想

以前「新・男子校という選択」という本を読んで感想を書いた。

(書評)新・男子校という選択

今回は同じ著者(おおたとしまさ氏)の女子校バージョンである「新・女子校という選択」を読んでみた。

我が家には女の子がいないので、女子校について調べる必要はない。

ただ、わたし自身が女子校出身ではないので、女子校ってどんなものか、興味があるから読んでみた。

 

「新・女子校という選択」を読んだ感想

著書のおおたとしまさ氏は麻布高校(男子校)の出身。

ゆえに「新・男子校という選択」では著者自らの体験に基づく男子校の良さが伝わってきた。

対照的に、この「新・女子校という選択」では、女子校出身ではない著者はあくまで第三者の立場から女子校の特徴を語っている、という感じがした。

 

関東・関西・地方の有名女子校の概要を一通り知りたい人に

「新・女子校という選択」では、関東・関西・地方都市の有名女子校がかいつまんで説明されている。

たくさんの女子校が取り上げられているため、詳しい説明はないけれど、どんな雰囲気の学校なのかはこの本を読むとなんとなくわかる。

このうち桜蔭・女子学院・お茶の水女子・横浜雙葉・学習院女子の5校については有名人の卒業生が母校を語るインタビューが掲載されているので参考になる。

 

学習院女子出身の小島慶子氏のインタビューが面白い

なかでも学習院女子のインタビュー(アナウンサーの小島慶子氏)が面白かった。

学習院女子は皇族や旧華族が通うお嬢様学校として知られている。

ところが、その校風は意外にも自由闊達で、自分の頭で考えることを大切にする学校らしい。

個性的で一風変わった先生も多く、個性的な先生にたくさん出会えたことが、学習院女子に通って良かったことだったそうだ。

なるほど、個性的で風変わりな先生が多いのは有名私学のよいところなのだろう。

「10代は変人を多く見るべき」という小島氏の言葉が印象的だった。

 

新・女子校という選択

著者:おおたとしまさ
初版:2019年
発行元:日本経済新聞出版社

 

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