切り捨てられる成績下位層

長男が通う公立中学。

成績上位層と成績下位層に二極化している。

定期テストの結果からも、成績上位層と成績下位層との二極化が明らかに見て取れる。

そう。真ん中の成績の生徒がいないのだ。
4割ほどの生徒が偏差値55以上の上位層で、残りの6割がダラダラと幅広い下位層を形成する。

成績上位層は、都立の中上位校や難関私立高校を狙っているのだろう。
対照的に、内申がとれない以上、ダラダラと幅広い成績下位層からは、進学については「諦め」みたいなものが漂う。

そして、
長男が通う中学で使用される英語・数学の副教材はどうみても成績上位層に合わせた内容だ。

成績上位層にはちょうどいいけれど、成績下位層には難しすぎる(合わない)副教材が使われている、ということだ。

 

英語の副教材がひどい

数学はともかくとして、
英語の副教材は「英語で考える」みたいな作りで、
英文法の演習が圧倒的に足りない。
長男にはまったく合っていない副教材だ。

この英語の副教材をやっても、英文法はきちんと身につかないだろう。

仕方ないので我が家では対策として、
「英文法を身につけるための基本的な問題集を自宅で繰り返しやって英文法の基礎をインプットしてから、学校の英語副教材をやる」
ことにしている。

どうやら公立中学というのは、
私学みたいに「生徒ごとに教材を選択する」ことはできない(しない?)ようである。
都立高校でも同様らしい。

塾や家庭で勉強できる子は、いい。

でも、学校の授業(副教材)でしか勉強できない子どもは、
英語がきちんと身につかぬまま中学を卒業していくことになる。

これはいいことだと思えない。

補習=やったふり施策

長男が通う公立中学では、成績下位の生徒には補習がある。

補習をやることで一応、成績下位層の手当てをしている。

でも、補習を担当するのは非常勤講師である。

「補習を非常勤講師に担当させる」~長男が公立小学校に通っている頃から一貫してその方針だ。

非常勤講師に補習をやらせ、成績下位層を救済する施策(やったふり施策)をしていると感じる。

もちろん、たまたま良い非常勤講師にあたる場合もあるだろうし、
なんとかして生徒に基礎的な学力を身に付けてもらいたいと奮闘している非常勤講師もいるだろう。

実際、長男が小学生のときは、たまたま熱心な非常勤講師の方が担当だった。
今の中学での非常勤講師がどうであるかは知らない。

でも、保護者としては、正直な話、補習をするよりも、副教材を学力に応じて選べるようにしてほしいのだ。

まとめ

英語4技能といい、結局のところ、
今の公教育は効率化のもとに、成績下位層を切り捨てるつもりなのだろう。
そう感じる。

今は少子化で私学は生徒確保に苦労しているから、
成績が悪くても、どこかの高校(通信制を含めて)には入学できる。
だから、きちんと勉強する機会がないまま中学を卒業していく生徒も多い。

むしろそのほうが、成績下位層を安い労働力を確保できるから産業界にとって好都合、
ということか。

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