2021年の夏休みに都立目黒高校の学校説明会に参加した感想をまとめる。
今年の都立高校の説明会はここしか予約が取れなかった。
都立目黒高校:立地
都立目黒高校は、東急東横線祐天寺駅から徒歩5分ほど。
学校周辺は閑静な住宅地。
高級住宅地といえる落ち着いた雰囲気である。
治安は非常に良さそうだ。
学校の前の道路には路線バス(東急バス)が走っているからバス通学も可能だ。
バス一本で渋谷まで行ける。
祐天寺駅周辺はこじんまりとした商店街が広がっていて、学校までの道は穏やかな雰囲気である。
都立目黒高校:校舎の印象
都会の都立高校にありがちな「狭い立地に校舎が窮屈そうに立っている」印象。
渋谷から数駅という立地を考えれば致し方ない。
都立目黒高校:学校説明会の印象
とにかく校長先生が「熱かった」。
学校説明会は、校長先生ひとりが熱く語って終わった。
校長先生の話の内容は大学受験の話が中心だったので、大学受験についてまだピンと来ていない長男は口あんぐりだった。
都立目黒高校:学校の概要
学校説明会で印象に残ったことは、
・生徒1人に1台タブレットをレンタル(ICT教育)
・国公立大学の合格者数増加を目指している
ということ。
都立目黒高校:校長先生の話
校長先生は一般論として、わりと重要なことをお話されていた。
・進学できる大学はほぼ、進学した高校で決まる
・国公立大学に進学すると、将来の職業の選択肢が拡がる
・論理的思考力その他諸々の力を身に着けるため、生徒に文章の要約練習をさせている
要約練習については参考にさせていただき、家庭学習に実際に取り入れている。この点については都立目黒高校の校長先生に感謝したい。
数学を勉強してください、という話
校長先生の話で一番印象に残ったのは「中学生のみなさん、数学を勉強してください」という話だ。
数学を勉強する理由として、
「数学を勉強すれば国公立大学を受験できる。数学ができないから国公立大学を諦める人が多い。都内の私立大学は近年、定員厳格化により難易度が上がり、以前は合格出来た大学には合格しにくくなっている。数学を勉強すれば国公立大学に進学するチャンスが増える」
と校長先生はおっしゃっていた。
確かにその通りだと思う。ただ、
・理系については私大の学費が高いうえ、優れた設備や研究業績から国公立大学に進学するメリットは高いと思うが、文系はどうだろうか。文系の場合、たとえば地元県庁・市役所では地元トップ公立高校→地元国公立大学の卒業生がいまだに出世コースだろう。公務員を目指す人の場合、首都圏から地方国公立大学の文系に進学するメリットはあるのだろうか。
・特に都立目黒高校の近辺は都会で便利だ。この学校周辺に住んでいるならば、わざわざ地方の国公立大学に行かなくても首都圏私大に進学したほうが楽だろう。
・仕送りする下宿費用を考えると、地方国公立に進学するほうが首都圏私大よりも費用がかかることも多い。保護者としては自宅通学のほうが経済的に助かる。
と思った。
まとめ
都立目黒高校はこじんまりとして、真面目な生徒が多くてきちんとした高校だと感じた。
学校説明会で校長先生が長時間、熱弁をふるっていたので、長男は疲れてしまったようだが、こういう話を聞ける学校説明会はめったにないから、貴重な経験だった。