最近は、
中学受験・高校受験・大学受験で、
受験科目として小論文(作文)を課す学校が多い。
少し前に合格発表があった、
都立中高一貫校(中学入試)の試験でも作文が課されている。
都立高校の推薦試験でも、
多くの高校で作文を課している。
それだけに、小論文対策はどうしようか…と悩んでいる受験生・保護者は多いと思う。
今回の記事は、
国語が苦手な子どもにとっての作文講座探し
についてだ。
長男と作文
字を書くのが苦手な長男。
今でも書字は苦手だ。
そんな長男でも、
小学校高学年頃から字を書くことへの抵抗は少し薄れてきた。
小5のときの個人面談で、
長男が「国語の授業で物語を想像して作るのを楽しんでいた」
と担任から聞いた。
長男の小学校生活において、
数少ない担任からの誉め言葉である。
長男は字を書くのは嫌いだけれど、
物語を作るのは好きみたいだ。
そのせいだろうか。
長男は「作文が上手くなりたいので作文講座を受講したい」と言い出した。
巷にあふれる「作文講座」なるもの
ネット上で調べると、
世の中には「作文講座」というものが山ほどあるのだ。
作文講座の主催者も、
普通の学習塾・作文専門の塾・国語専門塾・通信教育の会社・元ライター…と、
多種多様だ。
どうやら作文講座というものは、玉石混合のようだ。
今回試してみた作文講座
我々が探しているのは、
一般的な文章の書き方を習うものではない。
長い目でみて国語力・論理的思考力を高めることができる作文講座である。
長男が作文を書けるようになりたくて作文講座の受講を希望したという理由もある。
今から高校受験対策するのが目的というより、
長男には言葉を使って思考できるようになってほしい。
長男の場合、とにかく作文が苦手なので、
最初は自宅で落ち着いて取り組んだほうが良いと思い、
通塾形式ではなく、通信の作文講座を選ぶことにした。
具体的には、「言葉の森」と「白藍塾」の2つの作文講座を試してみることにした。
いずれも作文専門の通信講座である。
「言葉の森」も「白藍塾」も料金は安いほうではない。
両者ともに1回の添削当たりの料金が2500円前後である(白藍塾の場合、小学校講座は書き直し作文も添削してくれるので、書き直し分の添削を1回にカウントした。料金は2020年現在)。
両者ともにしっかりと添削してもらえるのは間違いない。
「言葉の森」を受講した感想
「言葉の森」のメリット
お試しのための無料講座が受けられる…言葉の森の作文講座のメリットの1つは、1か月間無料でお試し受講できる点だ。
褒めて伸ばす方針…作文の添削では、長男が書いた作文をとにかく褒めてくれた。
「褒めて伸ばす」方針のようである。
「言葉の森」のデメリット
結論として、長男には言葉の森の作文講座は性が合わなかった。
「言葉の森」が合わなかった点:その1 長男の場合、電話で話さないから打ち合わせする意味がない(笑)
言葉の森では、毎週、
講師と作文の題材に関する話を直接電話で打ち合わせることを売りにしている。
しかし、長男の場合、
会ったこともない講師と話すのを恥ずかしがり、
講師とまともに話さないので、
電話で打ち合わせする意味がなかった。
知らない大人と会話するのが苦にならない子どもならば、
言葉の森の作文講座に向いていると思う。
けれども、長男のように、知らない大人と会話するのが苦手な子どもは、
電話で打ち合わせがほとんどできず、
講師が一方的にしゃべって終わりになる。
電話での打ち合わせの意味がまったくない(笑)
特に男の子は、思春期になると大人と話をしたがらない子も多い。
言葉の森の作文講座を受講するならば、
小学校低学年のうちが良いと思う。
「言葉の森」が合わなかった点その2:講座作成者のアクが強すぎる
言葉の森では毎週送られてくる資料に書かれている内容がちょっとクセがあり、
個人的にはあまり好きではなかった(スミマセン)。
送付されてきた資料には「パズルは思考力を伸ばすには無駄」など、
講座作成者に独自の考えがあるようにお見受けした。
「言葉の森」が合わなかった点その3:資料やウェブサイトが見ずらい
とにかく資料もウェブサイトも、
細かい字でびっしり書かれているので読むのが嫌になった。
結局、言葉の森は無料お試しだけで、申し込みはしなかった。
次回は白藍塾の感想について取り上げる。