公立幼稚園について感じていること

以前、要支援児:幼稚園と保育園のどちらを選んだらよいかで書いたように、
わが家は、
長男で公立保育園を経験し、
次男で公立幼稚園を経験している。

次男の公立幼稚園での生活や教育内容については本当に満足している。

そのうえで、
今回はあまり公にならない点について取り上げる。

あまり声を大にして言われないことだけれども、
「要支援児の多さ」は、公立幼稚園の特徴のなかで結構大きな(隠れた)ポイントだ

話に聞いていた通り、
公立幼稚園には要支援のこどもたちが多く在籍している

次男のクラスにも要支援のお子さんが何人か在籍している。

要支援のこどもたちが何人いるかは、
学年にもよる。

発達障害という概念がなかった時代にこども時代を過ごした私も、
公立保育園に通った長男(要支援児)も、
このような環境で過ごしたことがない。

そんななかで、
次男はいまのところなんの疑問もなく幼稚園生活を送っている。

月並な言葉だが、
おとなよりもこどものほうが環境への柔軟性があるのだろう。

 

そっと見守る

長男が要支援児だったという経験から、
要支援のお子さんのことを私から保護者に尋ねたりしないようにしている。

こちらからは何も聞かない。

それゆえ、次男が通う幼稚園にいる要支援のこどもたちがそれぞれ、
どういったところに支援が必要なのかはよく分からない。

だから、そっと見守ることにしている。

 

対人トラブル

その一方で、要支援児ではないこどもの保護者から、
要支援児が多いことへの不満を耳にすることがよくある。

その多くが対人トラブルだ。

公立幼稚園には多くの要支援児が在籍しているため、
こういった話が園内では公に語られることはない。

ただ、要支援児の割合が多すぎると、
日常のクラス活動に支障が出る可能性が出てくる。

たとえば、クラスの半数が要支援児で占められるときもあるし、
男児の半数以上が要支援児だったりするときもある。

療育園と掛け持ち通園している要支援児も多く、
この場合、週に数回しか幼稚園に来ない。

そうなると、クラス内で集団あそびが成立するのかを心配する保護者もいる。
その気持ちもよく分かる。

要支援児への支援に先生方が集中するあまり、
ほかのこどもたちに細かく目が行き届かなくなることもあるだろう。

 

何も起きない平和なクラスも

とはいえ、
要支援児が多いと必ず対人トラブルが起きるわけでは決してない
ことを強調しておく。

長男も対人トラブルがないタイプだったし、
実際、次男のクラスでも何も起きていない。

本当にケースバイケースなのだ。

何も起きないクラスでは何も起きない。

要支援児ではないこどもの保護者の気持ちもよく分かるし、
長男が要支援児だったから要支援児の保護者の気持ちもよく分かる。

だから、
要支援児の多さについての不満を保護者から聞くたび、
いつも複雑な思いがする。

長男を公立保育園に通わせた経験がある私からすると、
要支援児の割合が多すぎると、
要支援のこどもたち・要支援でないこどもたちの双方にとって、
あまり良い影響を及ぼさないと感じている。

でも、このことはあまり公には語れない。
公立幼稚園が要支援児にとって、通園できる「最後の砦」になっているからだ。

それでも、どの子どもたちにもきちんとした育ちを保障できることが
やっぱり大切だと思う。

本当に月並な言葉になってしまうけれども、
要支援のことどもたち、
要支援児でないこどもたち、
どちらについてもきちんとした育ちを保障できる幼稚園であってほしい。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました