塾を止めた理由

3月になった。

新学期に向けて塾通いを始めたい、
どの塾を選ぶか迷っている人も多いと思う。

我が家の長男は、
以前は塾に通っていた。

けれども、
今は塾に通っていない。

塾を止めた理由はいくつかある。

なにせ体力にあまり自信がない長男、
中学入学からしばらく休校が続いた後、
急に始まった通学と塾通いで長男が疲れてしまい、
塾での勉強に身が入らなくなったせいもある。

けれども、
塾を止めた理由で一番大きいのが、
「塾での学習方法が長男に合っていない」
と感じたからだ。

具体的にいうと、
長男が通っていた塾は、
旧態依然とした内容だった。

親である私が中学生だった頃の塾と、
あんまり変わらない内容だった。

今回は、
長男が過去に通っていた塾のどんな点が合っていないと思ったのか
挙げてみる。

 

英語:英単語テスト

長男が過去に通っていた塾では、
毎回「英単語テスト」をやっていた

この塾では、
英語の学習が本格的に始まる前から
「英単語の意味と綴り」だけを生徒に自宅で覚えてこさせて、
塾で毎週テストしていた

英単語テストといっても、
英語学習がある程度進んでから英単語テストをするなら、いい。

学校ですでに習った英単語を復習として小テストするのならば、
全然問題ない。
こういった英単語テストならば、
むしろやってほしいくらいだ。

けれども、
そこの塾は、
まだ習っていない英単語をただ機械的に書いて覚える方針だった。

正しい発音や使い方を知らずに英単語の意味だけを覚えても、
覚えた英単語はすぐ忘れてしまう。

英単語を覚えるならば、
英単語を含む文として覚えないと、
その用法が身につかない。

それに、英単語は綴りだけを覚えるよりも、
発音と一緒に覚えたほうが頭に残る。

英語の学習方法は過去30年ほどの間、
色々と工夫がなされてきた。

今は英語学習について優れた音声教材が多く市販されている。

音声教材と筆記教材を併用すれば、
英語を聞く・書く・読む(話す以外)については自宅学習が可能な時代だ。

それにも関わらず、
塾で旧態依然とした「英単語書き取りテスト」をしている
ことに驚いた。

確かに、
大学受験を見据えれば、
覚えている英単語数は多いに越したことはない。

大学受験を見据えるならば、
英単語のみを取り出して覚える方法も必要だろう。

ただ、中学英語の初歩段階では単語数を増やすよりも、
英語の構文をしっかり理解するほうが大切だ。

 

数学:「みはじ」を使って速さを教えていた

先日、長男が部屋を掃除していて、
以前通っていた塾で使っていたプリントを見つけてきた。

プリントをよくみると、
算数の速さの単元で「みはじ」の図を使って問題を解く問題だった

「みはじ」が描いてあるプリントを見て正直ガッカリした。

塾を止めて正解だったと改めて思った。

「みはじ」を使って速さの問題を解くことの問題点については、
以前取り上げたことがある。

算数・数学の文章題を図を描いて理解する(その2)『みはじ』と『はじき』

上のサイトで紹介したのが↓のブログ(失格です)だ。

 

長男が通っていた塾の先生(ベテラン)に再三、
「図を描いて文章題の練習をしてほしい」とお願いしていた。

けれども、どういうわけだか、
塾の先生は図を描いて文章題の練習をする重要性が、
あまり理解できなかったようだ。

時間がかかってもいいから、
「速さ」や「割合」や「比」の概念を理解する練習をしないと意味がない。

ここら辺の重要性が理解できない人に教えてもらっても、
算数・数学の力は伸びないと正直思った。

一生懸命に教えて頂いていたのだけれども、
やり方を変えないとこどもは理解できないままだ。

一生懸命指導しようという思いが感じられる塾だったので、
工夫がみられないのは、とてももったいないと感じた。

長い期間をじっくりかけていいから、
数学という学問への興味を引き出してくれる塾の先生は、
そうたくさんいないのだろうか。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました