自分で選択させてほしい

長男が小さい頃はまだ、
大人の発達障害というものが世間で認知されていなかった。

10年前は医療従事者でも、
成人の発達障害について知らない人はまだ多かった。

ここ10年の間、
世間での発達障害の認知度が高まるにつれて、
医療従事者の間でも発達障害という概念が浸透していった。

今では、医療従事者であれば、
雰囲気で患者が発達障害っぽい感じを察することができるだろう。

なぜならば、素人の私でも、
「この人、発達障害っぽい」という感じを察してしまうのだから。

多くの人に接する機会がある医療従事者であれば、
患者が発達障害っぽい感じかどうか察するだろうから。

私は他人を発達障害だと判定したくはない。
だから、発達障害っぽい感じを感じ取ってしまう自分がとても嫌だ。

こちらからお願いしたわけでもないのに、
学校や職場で他人から発達障害っぽいと判定され、
そちら専用のコースに誘導されるほど鬱陶しいものはない。

けれども、残念ながら、世間一般での発達障害の認知度が高くなるにつれ、
発達障害だと烙印を押され、専用コースへと乗せられるケースは増えるだろう。

われわれ親子はそれに抗うつもりだ。

長男は2年後には高校受験を経験することになる。

長男の進路は長男自身で選択させたい。

中学卒業時点ではやりたい道が定まって子どもは稀だろう。
出来る限り職業選択の自由度が高い道を選ばせてあげたい。

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