書籍名:発達障害は治りますか?
著者: 神田橋條治
初版: 2010年
出版元:花風社
ひとこと
本書の初版は2010年。
初版が出版されてから早9年なのか…と感慨深い。
私は本書を戸棚の隅にずっと置いていて、たまに思い出しては本書を読み返している。
本書には、著者である神田橋先生の言葉が随所に散りばめられている。
その言葉が心に染みるのだ。
とりとめのない書評になってしまうが、本書は発達障害について予備知識がない人が読むと、とらえどころがなくて面食らうかもしれない。
でも、発達障害について多少知識がある人であれば、本書が異色の存在だと理解できるだろう。
著者
本書の著者は九州大学ご出身の精神科医、神田橋條治先生。
わたしは業界人ではないから真偽のほどは定かではないが、神田橋先生は業界ではカリスマ的な先生のようだ。
本書の内容
本書は発達障害とトラウマ、代替療法、不登校、引きこもり…というような、ひとつのテーマを掘り下げるというよりも、数多くのテーマについて書かれている。
対話形式
本書は、他の発達障害に関する本とは毛色がまったく違う。
著者である精神科医と関係者との対話形式で書かれている。
「この本は対話形式で書かれている点が良くない」という書評もみかけた。
でも本書は対話形式で書かれているがゆえに、専門家でなくてもテンポ良く読めるようになっているともいえる。
発達障害に関する本で医者と医者以外の人物とを交えた対話形式で書かれている本はあまり見かけない。
普通の医師は素人との座談会などは引き受けないのかもしれない。
それを引き受ける神田橋先生の度量の大きさを感じる。
神田橋先生の言葉
私は本書を通じて神田橋先生を知った。
以降、私は神田橋先生のファンである。
本書以外にも神田橋先生の著書を読んでいる。
いずれ紹介する予定である。
神田橋先生は本書の中で「発達障害者も発達します。」と述べている。
発達障害者も発達する、という言葉には、発展性があるような感じがして嬉しい。
この本が出版された当時は70代の神田橋先生も、今は80歳を過ぎている。
今年こそは、長男の診察のために九州まで行ってみようか、と思っている。