2学期。
指定校推薦・総合型選抜の出願がはじまる。
今や私立高校は、一部の難関校等を除いてコース制を採用しているところがほとんどだ。
言い換えると、コース制の有無が公立高校と私立高校の違いともいえる。
一部はコース制の学校もあるけれども、大多数の公立の普通科高校はコース制がない。
親世代が高校生だった頃は、コース制を採用する私立高校はまだ少数派だったと思う。
「コース制」というのは曲者だ。
もちろん、コース制の利益を受けられる生徒にとってコース制はメリットだ。
自分の進路に適した授業を受けられる恩恵は大きいのは確かだ。
一方で、コース制のデメリットは、授業の内容・クラス数・付属大学・指定校への推薦条件等、諸々の制度が学校によってまったく異なるところだ。
たとえば「特進コースは指定校推薦を受けられない」とか「普通コースは履修科目が限られている」とか、学校によってコースの規定がバラバラなのだ。
途中でコースを変えられない私立高校も少なくない。
指定校推薦の選考というのは昔からひと悶着ある。
それに歯車をかけているのが高校のコース制だと思う。
たとえば、特進コースと普通コースは授業内容や課題がまったく異なり、定期考査の難易度も段違いなのにも関わらず、内申は学年一律に判断されることもある。
そうなると、特進コースの生徒の方が学力が高いのに、定期考査の問題自体が難しくて高い内申がもらえないため、特進コースの生徒が指定校推薦をとるのは難しくなる。
指定校推薦はスポーツコースの生徒が優先される、という高校もあると噂では聞く。
そもそも偏差値75の難関校での内申「5」と偏差値50の高校での内申「5」は同じであるはず、ない。
また、高校側がどういう基準で指定校推薦者を決めているのかは「ブラックボックス」だ。
高校側からすれば、指定校推薦で入学させたのに留年されると、以降の指定校推薦枠が減るリスクがある。
授業態度が真面目な生徒のほうが将来大学をドロップアウトする確率が低いだろうから、同じ内申でも、コツコツ型の真面目な生徒(女子に多い)に指定校推薦をあげたくなるのも当然だろう。
高校の指定校推薦の選考は、公立中学の内申点よりもずっと深い闇を感じる。
公立高校ほどは「公平性」が求められない私立高校の場合、指定校推薦の選考にどのような力が加わるのか、わかったもんじゃない。
不明瞭な選考で決まる指定校推薦にすがるよりも、受験生は一般受験や総合型選抜で受験したほうが気持ちが楽だと思う。
