「長男は発達障害かもしれない」と気づいてから15年が経った。
振り返ってみると、15年経って発達障害業界による洗脳がようやく解けたと思う。
発達障害関連の情報を集めまくる
我が子が発達障害かもしれないと思ったとき、あるいは、自分が発達障害の疑いがあると気づいたとき、人はまずネット上の情報や本を読み漁る。
私もそうだった。
15年前はちょうど「これから発達障害を世の中に啓蒙しよう」という時期だったから、私はなおさら真剣に発達障害について勉強した。
児童精神科を受診する
ひと通り情報を集めたら、その次は、こどもが発達障害かどうか医療機関に判定してもらいたくなるものだ。
私は集めた情報をもとに、評判が良いといわれる児童精神科を探し、受診予約を入れた。
とはいえ児童精神科に受診予約をしても受診は数か月待ちだったりする。きっと今も同じような状況が続いているのだろう。
私は長男を連れて児童精神科を3箇所受診した。
最初は総合病院の小児神経科、2箇所目と3箇所目は児童精神科専門の病院だった。
でも、こどもがまだ小さい場合、児童精神科を受診しても、明らかな知的障害や自閉症の症状がなければ「様子見」ということになる。
長男もそうだった。長男は2歳の誕生日を迎える前には言葉があふれ出していたから。
最後に児童精神科を受診したのは、長男が保育園の年中組だった。
当時長男は5歳だったから、児童精神科を受診したときのことは何も覚えていないはずだ。
今振り返ると「児童精神科を受診したことを子どもは何も覚えていない」それでよかったと思う。
それ以来、長男は児童精神科を受診していない。
業界特有の考え方に染まる
発達障害関連の記事や書籍を読み続けていると、次第に、発達障害ワールドつまり「業界」特有の用語を使うようになる。
「業界特有の用語」というのは、たとえば「こだわり」・「二次障害」・「視覚優位」・「聴覚優位」・「他害」・「自傷」・「パニック」などである。
そして、次第に「発達障害業界人」としての観点で我が子を観察するようになる。
たとえば「視覚優位だから言っていることがよく理解できず、こだわりが強くてパニックを起こして他害が起きる」みたいな表現を使うようになる。
業界用語で我が子の行動を表現するようになるのだ。
今読み直すと、このブログのはじめのほうの記事で私は業界特有の用語を多用している。
当時の私は「発達障害ワールド」から完全に抜け切れていなかったのだ。
発達障害業界の関わりを止める
でも、あるとき、ふと気がついた。
このまま何かあるたびに、医療機関や相談機関に駆け込む人生を続けるのか、と。
将来、業界のサポートを受けながら性に合わない仕事に就くよりも、こども本人の性に合う仕事を見つけて自立したほうがいい、と。
業界専用のコミュニティに参加するよりも、子どもの頃から顔見知りでこどもを理解してくれるコミュニティーに参加したほうがいい、と。
それ以来、発達障害業界との関わりを止めた。
洗脳が解けていく
長男が小学生になってから発達障害業界との関わりを止めると、発達障害業界特有の思考が少しずつ減っていった。
ここ最近は、発達障害関連の書籍を読む機会も減った。
もちろん、長男は今でも、何かあると大騒ぎすることが時たまある。
でも長男は刺激に敏感だから仕方がないことだ。「そういうタイプの人は昔から居たよなあ」という程度のことだ。
長男は今、充実した高校生活を送っていると思う。だから今は発達障害のことを考える必要がない。
長男が発達障害かどうかは、今ではもう、どうでもよくなった。
ようやく私は発達障害業界からの洗脳が解けたのだ。
