普通学級で貫き通した事例【わが家の場合】

わが家の長男(高3)は小学校から高校までずっと普通学級で貫き通した。

「普通学級で貫き通した」と書くと、周りの迷惑を顧みずに普通学級に在籍させた、みたいに聞こえるが、長男は今は本当に「普通に」高校に通っている。

今の長男は「ちょっと変わっているかも」という程度で、クラスにもふつうに溶け込んでいるし、高校を休むことなく毎日、高校生活を謳歌している。

【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~

長男が普通学級で上手くやっていけたのは、まさに、普通学級でやっていけるタイプの性格で、かつ、良い先生・良い友だちに巡り合えたからだ。

 

長男が普通学級で上手くいった理由1(普通学級でやっていけるタイプの性格)

具体的に言うと、長男は、

・保育園に入園して以来ずっと「愛されキャラ」

・細かいことを気にしない性格

・コミュニケーション上手(社会性がある)

・対人トラブルがない

・困り感がない(忘れ物が多くても勉強が苦手でも、本人はまったく気にならない)

だった。まさに長男は上のブログに書いてある通りの性格だったのだ。

 

長男が普通学級で上手くいった理由2(周囲の理解と助け)

長男は小学校の担任・お友達に恵まれたし、なにより中学校の担任の先生が良かった。

中学校の担任の先生は新卒で柔軟性があった。

 

長男が普通学級で上手くいった理由3(高校には似たようなタイプがたくさん居る)

長男が通っている高校は進学校でなくて、偏差値は高くない。

偏差値が低い高校では、長男同様、忘れ物が多いタイプの生徒がたくさん在籍しているから、長男が忘れ物をしても目立たないのである。

高3になった長男は提出物もきちんと出して宿題も小テストもきちんとこなして、本当に普通に生活しているよ。

高校まで来ればもう安心。

 

最近やたらと支援級に行くことをすすめる媒体が多いと感じる。

確かに支援級では1クラスの人数が少なくて先生の目が行き届くから、落ち着いて過ごせるし学習サポートも厚い点で良いと思う。

けれども、十把一からげに支援級をすすめるのはどうかと思う。小学校入学時に、排泄が自立している・衣服の着脱が自分でできる・言葉で意思疎通が図れる・ひらがなの読み書きができる・数の概念が理解できる・集団にそれなりについていけるのであれば、まずは普通学級に行ってみるのも手だ。

 

普通学級にはいろいろな子どもがいる。

普通学級にはクラス替えがあるから、多様な人間と接する機会がある。

これが普通学級の最大のメリットだと思う。

 

発達に多少つまずきがあっても、長男のように集団の中で上手くやり抜く子もいる。

長男、小学生の頃は周りに上手く助けてもらったけれども、今は高校で特別なサポートは一切受けていない。

途中で支援級に移ることもできるから、最初は普通学級を経験してみても良いと思う。

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