以前、ある私立小学校を見学したことがある。
わたしが見学したのは、自由な校風が売りの私立小学校である。
見学した私立小学校では、小1・小2のクラスではじっとしていられない子どもが何人かいた。教室を飛び出して廊下で座っている子もいた。
そういう点は、公立小学校と変わらなかった。
ところが小3以上のクラスになると、全員がきちんと椅子に座って授業を受けている。
そもそも、小学校2年生くらいまでは「こどもはじっとしていられないものだ」と再認識させられた。
小学校2年生くらいまでのこどもは、自然に身体が動いてしまうのだ。
だから、本当は、学校の教師が小1小2のこどもに向かって、大声を出して椅子に座るよう指示してもムダなのだと思う。
見学した私立小学校では、教師が声を荒げて生徒を椅子に着席させたりはしない方針だった。
でも、教師が何もしなくても、小3になる頃にはすっかり落ち着く。
私立小学校の生徒は、家庭環境がきちんとしていることも大きい。
複雑な家庭環境に起因して授業中に立ち歩く生徒はいない。
良好な家庭環境そして教師と子どもたちとの間の信頼関係があればこそ、子どもたちは落ち着いて授業を受けるのだろう。