東京都立の特別支援学校(青鳥特別支援学校)が高校野球に出場することになった。
特別支援学校の生徒がチームスポーツを経験するチャンスが増えることは良いことだ。
スポーツを通して体の使い方を学べるし、学生時代にほかの人と協力する経験ができるのは良いと思う。
でも、硬式野球じゃないとダメなの?
野球離れで出場校の減少に歯止めをかけたいと高野連は思っているのだろうけど、安全性を考えたら軟式野球のほうが良いんじゃない?
野球強豪校と弱小野球部:プロと素人の対戦
夏の高校野球の予選で、甲子園の常連である野球強豪校と、部員が9人しかいない弱小野球部の高校との対戦試合を見たことはあるだろうか。
例外なく20対0みたいな得点差で野球強豪校のコールド勝ちになる。まるで「素人がプロ野球選手と対戦しているような」試合なのだ。
甲子園常連校ともなれば、プロみたいな鋭い打球を放つ打者がたくさんいる。
弱小野球部の場合、野球部員が足りなくて陸上部やサッカー部から部員を借りてきているケースもあるから、素人弱小野球部の部員は高速の打球なんか取れないし、もし取り損なったら大けがだってあり得る。
はっきりいって「危険」そのものだ。
勉強だけではなく、スポーツ界も二極化が進行しているのだろう。
特別支援学校に出場権を与えるのならば、今みたいに全出場校のなかから対戦相手を抽選するんじゃなくて、初戦から2戦目くらいまでは、前年度の成績を元にレベル別に分けて対戦相手を決めたほうがいいと思う。
最近の特別支援学校は体育専攻の教師が増えているんだろうか。
そして最近の都立高校は「野球を教えたくて仕方がない教員」が目につく…公立中学で教員が部活動にかかわる機会が減っていく方向だから、スポーツを教えたい教員が高校に流れているんだろうか。