最近、ある保育園で複数の保育士が1歳児を虐待して逮捕されたという報道があった。
逮捕された保育士の写真が報道されていたが、写真を見る限り、虐待などするとはとても思えないようなふつうの人たちだった。
当の保育士がやったことは到底許されることでないし、被害に遭ったお子さんの心の傷が少しでも軽くなるよう長期的に手と目をかけてあげてほしい。
ただ、長男を保育園に預けた経験がある私には、保育園のような閉じられた空間ではこうした虐待が起こりやすいと思われる。
増してや保育士不足の昨今、保育園で働く人の労働環境は決して良いとはいえない。過酷な労働環境で働く保育士と過ごす子どもたちには目も手も行き届きにくい。
人手不足でこどもたちへの保育が手薄になる等、こどもたちにしわ寄せが来るのは必然的だ。
そして、こどもたちが保育園で満たされない思いを抱えたまま過ごしたのちに小学校に入学すれば、小学校が荒れるのも必然的だ。
小学校の評判の変化
長男は小学校でも中学校でも良いともだちに恵まれた。保護者もPTAに協力的で、毎年の役員決めはすんなり決まり、揉めることは一度もなかった。
小学校が落ち着いた雰囲気の住宅街にあることや、長男の学年は専業主婦家庭が多くてこどもに目をかけているご家庭が多かったことも、長男の学年が落ち着いている原因だといわれていた。
長男が通っていた頃は、地域でも落ち着いていると評判の小学校だった。
それが、ここ10年ほどの待機児童の増加で、長男が通う小学校の通学地域には保育所が激増した。結果、共働き世帯が増えた。
そのせいだけとは思わないが、落ち着いていると評判だった小学校は今や、がやがやしていて落ち着かないという評判に変わってしまった。
代わりに、駅から遠くて不便なところにある隣の小学校のほうが、雰囲気が昔ながらでのんびりしていて落ち着いているという評判だ。
学校の評判と言うのは、時とともに変わるものだ。