3年前、次男が入園する前の入園説明会で、当時の園長先生は、
「字の練習は小学校に入学してからで十分」
「小学校の先生方も、字の練習は小学校に入学してからじっくりやりますから大丈夫だと言ってくれています」
と言っていた。
ちなみに、次男が通っている園は公立園である。
ところが、ここ最近の園の様子を見ていると、幼稚園や保育園で「小学校入学前から字に親しみをもたせる」という動きになっているのが分かる。
たとえば、年中の終わり頃から、ひらがなを使った掲示物が貼ってあるようになったし、年長組の最近の読み聞かせは「字」中心の絵本になっている。
就学前から字に親しみをもたせようという流れになったからだ。
ほんの少し前までは「小学校で1年生のうちは字の習得に時間をかける」余裕があったのに、それが今は、小学校に入学する前からできるだけ早くから字に慣れさせる方向に進んでいるようである。
幼稚園や保育園で早くから躾けてもらわないと、みたいな雰囲気になっている。
小学校の教育がもういっぱいいっぱいな感が伝わってくる。
文字の認識には個人差がある
ただ、文字の認識には個人差がある。
それに文字が早く認識できたとしても、文章を読んだり書いたりできるとは限らない。
たとえば、長男は文字の認識はわりと早かったけれども、ずっと文章を読むのが苦手だったし(最近は克服した)、さらに言えば、文章を書くのは今でも苦手だ。
次男が文字を認識したのは長男と同じ頃だったけれども、次男は文章を読むのも書くのも苦にならないようだ。
早く文字に親しんだとしても、文章がうまく書けるどうかはまた別の話だ。