わたしが住む地域にも「消防団」というものがある。
「消防団員募集」の貼り紙が消防署に掲示されているのをよく目にする。
ただ都市部のせいか、実際に消防団に入っている人の割合はそう多くないと思う。
選挙の時、議員候補の選挙公報に「〇〇消防団員」と書いてあるのを目にするくらいだ。
だから今まで、消防団でどういう活動をしているのかよく知らなかった。
人生相談の内容
そんな折、数年前、読売新聞の人生相談を見て驚いた。
その人生相談は地方に住む若い男性によるもので、消防団との関係に悩んでいるとのことだった。
若い男性の悩み
その若い男性の悩みというのが、
・消防団に入っているが、訓練をしても報酬が一切もらえない
・報酬は消防団がプールしていて、飲み会の費用に使われる
・消防団は古株が仕切っており、自分の意見が言えない雰囲気がある
・男性は飲食店を経営しているので、消防団の活動を断ると営業に支障が出るのが心配
ということだった。
消防団員というのはれっきとした地方公務員(非常勤)である。
ゆえに、訓練に参加すると自治体から消防団員に報酬が支払われる仕組みになっている。
ところが、消防団の訓練に参加しても、報酬が団員にきちんと支払われないこともあるようだ。
要は消防団が報酬を横取りして(建前上は「預かっている」)、飲み会の費用に充てる場合も少なからずあるようだ。
知られざる消防団の闇を見た思いだ。
これでは消防団の若者離れに歯止めがかからないだろう。
消防団の若者離れ
上の記事に「批判しているのがばれると、地元にいられなくなる」との意見がある。消防団に関する意見について性別すら公表するのをためらうほどだ。
最近は「地方創生」・「田舎暮らし」がもてはやされているけれど、消防団のような村社会が苦手なわたしには、田舎暮らしはやっぱり難しいと思った。