威圧感

先日、長男が進学する予定の公立中学の新入生保護者説明会に行ってきた。

その感想としてまず思ったのは「公立中学は本質的に昔と変わっていない」ということだ。

何が相変わらずなのかというと「威圧感」だ。

 

威圧感

私が公立中学に通っていた頃は全国で管理教育が流行っていた。

公立中学はとにかく締め付けが厳しかった。

服装や髪形に至る生活指導が厳しく、複数の体育教師が竹刀を持って校内を巡回し、授業態度が悪い生徒が多いと「連帯責任」でクラス全員が放課後に教室に残されてお説教…という日々だった。

それに比べれば、今の公立中学は服装指導も昔のように厳しくないし、みるからに「荒れた」生徒もいない。

けれども、やっぱり公立中学というのは「威圧的」だ。

個々の教師が「威圧的」なのではない。

学校全体の雰囲気が「威圧的」なのだ。

公立中学は思春期で生意気盛りの子どもたちが通うので、やっぱり「威圧的」「上から目線」になるのだろうか。

新入生保護者説明会の資料をみると「問題行動」とか「頑張らせたいこと」等の表現が並ぶ。

言葉の端々に昔ながらの「上から目線」感が出ている。

ちょっと見は昔よりもだいぶマイルドになった公立中学。

けれども、中身は昔と大して変わっていないと感じた。

まだ入学する前なのに公立中学にはあまり期待できない感じがする(残念だけれど)。

入学する前からこんなことを言うのは悲しい。

でも、長男は中学校生活3年間をさっさと終わらせて、相性の良い高校に進学したほうがいいと思った。

一般に不登校は中1から始まる子どもが多いと聞いている。

「中1ギャップ」という言葉があるらしい。

公立中学の「威圧感」を無意識のうちに感じて中1から不登校になる生徒もいるだろう。

 

小学校と比べてみて

長男が6年間公立小学校に通ってみて、今の小学校は昔より格段に工夫されていると感じた。

学習内容も昔のように暗記一辺倒でなく、自分で考えたり感想を書いたりする機会を多くもたせようという工夫があった。

少なくとも長男が通った公立小学校ではそうだった。

配布資料に先の公立中学のような威圧的な表現が含まれていることは、長男が通った公立小学校ではまずなかった。

公立小学校では、いじめや仲間はずれが出ないように、昔の公立小学校ではなかった様々な配慮や工夫がなされていると感じた。

とはいっても、それでもやっぱりいじめが起きてしまうことがある。

義務教育だから、公立中学には3年間通わなければならない。

長男には公立中学からの同調圧力に負けず、相変わらずマイペースで中学3年間を過ごしてほしい。

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