中学卒業後の進学先を考える

長男は4月から公立中学校に入学する予定だ。

普通級でやっていくつもりだ。

途中、成績不振・勉強についていけないことを理由に、支援級へ移ったほうがよいと学校側から勧められる場合もあり得る。

支援級に移った場合、就学卒業後の進学先として支援学校も候補として入ってくる。

東京都の支援学校について調べていたら、興味深い記事を見つけた(東京都立知的障害特別支援学校をめぐる最近の動向と課題)。

 

 

上の記事は、都立永福学園で行われた、とあるNPO法人主催の研究会で発表された内容である。

タイトル通り、東京都の支援学校をめぐる最近の動向と課題について興味深い情報がこの記事には掲載されている。

 

東京都の支援学校をめぐる最近の動向と課題(2019年現在)

上の記事から以下のことがわかる。

・東京都では平成29年以降、特別支援学校に進学する生徒は全体的に減っている

・一方、東京都では、公立中学の支援級に在籍する生徒のうち私立高校や通信制に進学する生徒の割合が増えている

具体的には以下の通りである。

東京都の支援学校のなかでも就業技術科と職能開発科は定員を維持している。けれども、その他の支援学校に進学する生徒が減っているとのことである。

その代わりに、私立高校無償化の影響か、私立高校や通信制高校に通う生徒が増えている。

就職の選択肢をできるだけ広げたいという保護者の気持ちはよく分かる。支援学校に進学した場合、将来にわたって「福祉枠」での就労が決定づけられてしまうからだ。

この記事によれば、東京都は今後も支援学校の新設5校・増改築5校を予定しているとのことである。

今後は支援学校が増える予定にも関わらず、現状は、東京都が自ら決めた施策(私立高校無償化)によって支援学校に進学する生徒が減るという皮肉な結果になっている。

今後も少子化が続けば、私立高校の定員に余裕がある状態が続くだろう。

だから今と同様、私立高校や通信制高校を選択する生徒は今後も減らないと思われる。

 

支援学校を増やす予定

2019年現在、東京都は今後、支援学校を増やす計画らしい。

けれども、現状の状況が続けば、今後は支援学校の定員が大きく割れることも予想される。

支援学校の定員をどうにか埋めるために、今後、東京都が公立中学側に要請して、支援学校への進学を選択肢にいれるよう公立中学側が生徒にプッシュしてくることも考えられる。

そのことを覚悟しておこう。

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