東京都内公立小中学校の児童(生徒)数の予測

東京都教育委員会が昨年秋(2019年秋)に発表した資料(令和元年度教育人口等推計(速報値)の概要について(東京都公立小学校児童数・公立中学校生徒数の推計)によると、

東京都内の公立小中学校の生徒数は、今後6年間は増加し続ける見込み(下記図1参照、同資料から抜粋)。

 

公立小学校児童数・公立中学校生徒数の推移 (東京都)

同資料によると、

東京都内の公立小学校の児童数は今後増加する。令和6年度は令和元年度より3.50%増の見込み。

東京都内の公立中学校の生徒数は今後増加する。令和6年度は令和元年度より6.58%増の見込み。

要するに、

東京都内の公立小中学校の児童(生徒)の数は今後5年間は減ることはまずない

ということだ。

東京都では現状、少子化はどこを吹く風。子どもの東京一極集中が進んでいる。

 

公立小学校1年生児童数・公立中学校3年生生徒数の推移

図2(同資料から抜粋)によれば、東京都内の公立小学校に入学する小学1年生の数は令和4年度にピークになり、その後は減る見込みだ。

ただし、たとえば仮に外国人居住者が今後増えるような場合、外国人居住者の子どもの数が増える聞、結果として東京都内の公立小学校の児童数が減らないこともあり得る。

上記の図2によれば、東京都内の公立中学校に在籍する中学3年生の数は令和2年度が底。その後は徐々に増加する見込みである。

東京都内の公立中学校に在籍する中学3年生の数は、次年度(令和2年度)が約75,000人
それに対して、我が家の長男が中学3年生になる3年後の令和4年度は約80,000人であり、2年間で5,000人増加(約6.7%増)する。

先ほども説明した様に、今後5年間は東京都内の公立中学校の生徒数は増える見込み(図1)。

東京都内公立中学校に在籍する中学3年生の数が今後5年間増加するのならば、卒業後の進学先(高校)の定員もjきちんと確保する必要があるだろう。

今後、東京都内公立中学校の生徒数の増加に合わせて都立高校の定員を増やすのか、東京都の動向に注目したい。

公立中学校の生徒数が今後増える見込みなのにも関わらず、東京都が都立高校の定員を増やさないのならば、少なくとも今後6年間は、都立高校のうち上位校~中位校の倍率は高止まりしたままだろう。

東京都立高校全体の倍率が昨年度とぼぼ同じだから大きな騒ぎになってはいない。
けれども、上位校~中位校に限れば今年も倍率2倍前後の都立高校が結構ある

入学を希望する人のほぼ半分が都立高校に入れないなんてことは、昔では考えられなった。

今後は都立中高一貫校の高校募集がなくなるのだから、上位校にはますます入りにくくなる。

東京都は都立中高一貫校の高校募集をなくす分、上位~中位の都立高校の定員をきちんと増やしてもらいたいものだ。

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