転学・編入学募集に見る都立高校の雰囲気

東京都教育委員会が都立高校の転学・編入学募集について公表している。

このうち、全日制の各都立高校の転学・年入学の募集を詳しく見ると、
各都立高校において各学年でどのくらいの人数を募集しているかが分かる。

都立高校の場合、偏差値が低くなるにつれて中退者が多くなる傾向がある。

都立高校の転学・編入学募集を見ると、
偏差値が低い高校は、学年が上がるにつれて転学・編入学の募集が増える。
年を追うごとに中退者が増えるためだ。

一方で、進学校では中退者が少ないから転学・編入学の募集していないのか?というと、
そうでもない。

都立高校の転学・編入学募集によれば、
名が知れた進学校でも若干名、転学・編入学の募集をしている。

有名私立中高一貫校の雰囲気が合わずに転学を希望する生徒もいるから、
都立高校がそういう生徒の受け皿になることは、選択肢が増えて嬉しいことだ。

以下、都立高校の転学・編入学募集を見て気づいたことを挙げる。

 

都立高校の転学・編入学募集で気づいたこと

その1:都立中高一貫校で転学・編入学の募集数がわりと多い

都立高校では
「いわゆる引っ越しで転学・編入学を希望する人(区分1)」と、
「その他理由を問わない転学・編入学を希望する人(区分2)」
に分けて転学・編入学の募集をしている。

転学・編入学の募集で目を引くのが都立中高一貫校での転学・編入学募集の多さだ

もちろん、どの都立高校も転入学を大量に募集しているわけではない。
けれども1学年の生徒数が少ないわりに転学・編入学の募集数が多い学校もある。

高入生のみの進学校では若干名しか転学・編入学を募集していないところが多い。
けれども都立中高一貫校は転学・編入学の募集数が意外に多い

 

転学・編入学の募集数が多い都立中高一貫校

白鴎(第1学年・区分2)  3名
(第2学年・区分2)  10名
(第3学年・区分2)  14名

両国(第2学年・区分2)  3名
(第3学年・区分2)    6名

富士(第2学年・区分2)  3名
(第3学年・区分2)    6名

大泉(第2学年・区分2)  7名
(第3学年・区分2)    5名

武蔵(第2学年・区分2)  5名
(第3学年・区分2)    4名

都立中高一貫校では、中入生と高入生との間がしっくりいかないことも多いといわれている。
都立中高一貫校では中途退学者が出やすいのだろうか?

ただ、都立中高一貫校ではただでさえ中入生と高入生との間が上手くいっていないといわれることも多いのに、そういう学校に転学・編入学を希望する生徒がいるのか?という気はする。

 

その2:高校入試で高倍率の中上位校での転学・編入学の募集数がわりと多い

意外にも、高校入試で高倍率の中上位校で転学・編入学の募集数が多いのだ。

 

転学・編入学の募集数が多い中上位校

上野(第3学年・区分2)     12名

豊多摩(第3学年・区分2)  11名

井草(第3学年・区分2)       9名

武蔵野北(第3学年・区分1)   6名

ここに挙げられた高校は、
中上位校だから校則もそれほど厳しくないはずだし、
いじめが多いとも聞いたことはない。
それに、勉強、勉強で学校側の締め付けが強い学校ではない。

高倍率の中を勝ち抜いて入学した高校なのに辞めてしまう人が結構いるのだろうか?

 

その3:転学・編入学の募集数がわりと多い上位校があること

国私立高校からの転学・編入学を想定してのことだろうか?

下記2校はいずれも多摩地区の高校であることから、多摩地区での転学・編入学の受け皿としての募集だろうか?

 

転学・編入学の募集数がわりと多い上位校

八王子東(第3学年・区分2)       9名

都立科学技術(第3学年・区分2) 12名

 

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