先月、長男(高3)のピアノ発表会があった。
長男、今年の発表会ではブルグミュラー25の練習曲15番「バラード」を弾いた。
本番では緊張してミスを連発してしまったけれども、リハーサルは上手く弾けていたから「オッケー」とする。
「バラード」という曲は、ブルグミュラー25の練習曲の中で中盤以降の15番目。
よくぞここまでピアノレッスンを続けられたなあ…と思う。
これから長男はブルグミュラー25の練習曲の全曲を練習なくてもいいから、弾きやすい曲・好きな曲を選んで練習し続けてほしい。
長男、小学校低学年ではまだ、ピアノを弾ける素地が備わっていなかった。
なにせ不器用だったから。
小学校高学年になってからピアノを習い始めて、本当に良かった。
両手がそれぞれ独立して動くようになる時期は個人差が大きい。
長男の発表会を見ていて思ったこと。
やっぱり、ピアノを習い始めるのが早すぎるのだ。
保育園児の頃はさっぱりピアノが弾けていなかった子も、小学2年生くらいになれば、それなりに弾けるようになってくる。
小学生になると拍感が育ってくるし、両手が独立して動くようになるからだと思う。
才能がある子は、3歳4歳からピアノレッスンを始めても大丈夫だ。むしろ、本当に才能があるならば、小学校入学前にピアノを習いはじめて耳を育てる必要がある。
でも、およそ半数の子どもは、ピアノレッスンを始めるのは小学校入学まで待った方がいいんじゃないか、と思う。
際立った才能ある子以外は、急いでピアノレッスンを始めないほうがいいとすら思う。
最近は少子化でピアノ教室も経営が大変だから、保護者に望まれればピアノレッスンを始めるのだろうけど、器用な子でなければ、小学生になってからピアノレッスンを始めたほうがいい。
年中・年長からピアノを習い始めて小2・小3でピアノを辞めてしまう子、あまりにも多すぎる。
小2小3でブルグミュラー25の練習曲に入った頃(子どもによってはそれより前)にやめてしまうのだ。
本当にもったいない。
小学校高学年になれば、ブルグミュラー25の練習曲ももっと簡単に仕上がるだろうに。
確かに、耳が育つ時期がおおむね6歳前後までらしいから、その時期を逃すのはもったいないのも理解できる。
であれば「6歳まではリトミックやヤマハで耳を育てる」で良いんじゃないか。
いち素人としての意見だが、ピアノ教室の経営を度外視し、こどもたち自身が生涯にわたって音楽を楽しめることを最優先に考えると、そう思うのだ。