高校生の長男はピアノを習っている。
今はブルグミュラーが3分の1ほど終わったところだ。
来春のピアノ発表会では長男は何を弾くのだろう。
ブルグミュラー10番の「狩」あたりかな、なんて想像している。
長男はかなりの不器用だ。だから、両手同時に違う動きができるようになってからピアノを習おうと決めていた。
長男は小学校高学年からスローペースでピアノを習い始めた。けれどもコロナ禍でレッスンは中断。次男がピアノを習い始めたのを見て長男もピアノがやりたくなってピアノレッスンを再開した。
ピアノを習い始めたのが小学校高学年と遅かった長男。
高校生になった今、ピアノ暦4年、である(週1ペースに換算)。
長男はいまも相変わらず不器用だ。
でも中学高校と進むにつれて不器用さはかなり改善した。
今は「超」がつく不器用ではない。なにせブルグを弾けているのだから。左手と右手を同時に別々に動かす曲を弾いているのだから。
不器用な長男は1曲仕上がるまで時間がかかる。
でも、長男が時間をかけて仕上げた曲は不思議と味わい深い。
長男の内面には音楽がちゃんとあって、曲が仕上がるとそれが顔を出す、と言えばよいだろうか。
中学生高校生になると学校行事や定期考査があるから、ピアノを練習する時間が取れなくなる。
それでもコツコツと練習すれば上達するものだ、と改めて思う。
遅く始めたからこそ、今後もピアノを続けるならば、数年後にはソナチネレベルまで到達できるかもしれない。
何事もあせらず続けることが大切だ。