先日、長男が通う高校で進路ガイダンスがあった。
先日の進路ガイダンスでは、今の大学受験のしくみについて業者の人から説明があった。
業者の人は「合格したら入学手続き時に授業料を払う必要があるんですよ!そのために授業料分のお金を用意しておく必要があるんですよ!」と繰り返していたのが印象的だった。学費が払えないから入学できないという話が毎年あるらしい。
長男が通う都立高校では、総合型選抜の面接から小論文の指導まで業者に委託しているのか?
都立高校でも受験指導を業者に依頼する時代なのだ。
総合型選抜(旧AO入試)は今後、中堅より上のレベルの大学を中心に増えていくだろう。
今すでに国立大学でも定員の何割か(割合は少ないが)を総合型選抜経由で入学させている。
中堅以下の大学では今も総合型選抜による入学者が多い。
最近は、総合型選抜を専門に扱う受験機関も増えている。
今後はこの手の総合型選抜向けの受験機関がどんどん増えていくだろう。
総合型選抜を複数校受験し、志望順位の高いところを選んで受験する生徒もいるらしい。
複数校受験するだけで相当の受験料がかかるから保護者としてはつらいところだ。
総合型選抜の試験は通常、高3の秋に行われる。
ということは、高3の春から秋にかけては総合型選抜の準備に追われる。
総合型選抜で早々と進路が決まれば万々歳!だ。
総合型選抜がダメなら一般入試なのか
総合型選抜で進路が決まらなかった場合、高3の3学期に一般入試を受験せざるを得ない。
総合型選抜に挑戦して不合格→一般受験となると、高3の1年間はまるまる受験準備に追われる。
大切な高校生活の最後の1年間をまるまる受験勉強「だけ」に費やすのは本当にもったいない。
保護者にとって総合型選抜の受験対策費用の「高さ」そして、受験生にとっては高校生活最後の1年間をまるまる受験対策で使ってしまう「もったいなさ」を考えると、無駄に総合型選抜に挑戦するよりも、最初から一般受験の準備をしたほうがいいんじゃない?という疑念が消えない。
長男が通う高校はレベルが高くない。中堅以下の高校ならば、大学受験≒総合型選抜である。
でも長男の場合、浪人覚悟で最初から一般受験を想定しておいたほうがいい気もする。
緊張しやすい長男は面接が苦手である。面接が苦手なのは総合型選抜では非常に不利だ。
「一般入試に限らず、指定校推薦・総合型選抜等の多様な入試形態を用いて入学者を選抜する」と言えば聞こえはいい。
でも、入試形態が多様化すればするほど受験機関が儲かるだけで、受験生本人が多忙になるばかり・多様な入試を準備する現場の大学の先生方は多忙になるばかり・保護者の懐は痛むばかりだ。