先日、都立高校入試問題・国語(共通問題)の感想を書いた。
国語の次は、英語である。
今回は、都立高校入試問題・英語(共通問題)の感想を書く。
都立高校入試問題・英語(共通問題)の特徴
出題がワンパターン
都立高校入試問題・英語(共通問題)はとにかく「設問がワンパターン」。
国語と同様である。
英語も国語も、いったいいつまで、このワンパターンな設問が続くんだろうか。
英語も国語と同様、とにかく過去問を解くべし。
国語も英語も、過去問をひたすら解いているうちに「どういうことを聞かれるのか」・「どういう出題の仕方なのか」が浮かび上がる。
まず過去問を「自分で解いてみること」が大切だ。
「過去問に慣れる」→「出題パターンを知る」。
たったそれだけで、入試問題のクセはつかめる。
出題バターンを把握するために、英語も国語と同じで「大問1は大問1だけまとめて・大問2は大問2だけまとめて、複数年を一気に解く」ことがおすすめ。
ほとんどが選択肢(マークシート)問題
都立高校入試問題・英語(共通問題)は、リスニング1問(4点)・記述問題1問(12点)を除いて、すべて選択肢問題(マークシート)だ。
つまり100点中、84点はマークシート問題なのである。
しかも英語の入試問題は、ひっかけ問題がない「素直な設問」ばかりだ。
きちんと読んで確実に解けば確実に得点できる。
英文法・和文英訳・英文和訳は出題されない
都立高校入試問題・英語(共通問題)には英文法・和文英訳・英文和訳は出題されない。
この点が私立高校の入試問題と大きく違うところだ。
都立高校入試問題・英語(共通問題)の構成
大問2(24点):長文読解(対話文)
大問3(28点):長文読解(対話文)
大問4(28点):長文読解(長文)
大問1:リスニング(20点)
配点
・対話文3つ (1問4点×3問=12点)
・長文1つ(1問4点×2問=8点)
概要
都立高校入試問題・英語のリスニング問題は、対話文・長文ともに、英検3級の問題よりも長い。
英検3級の過去問→英検準2級の過去問を使ってリスニングの練習をするとよい。
大問2:長文読解・対話文(24点)
概要
学生と留学生との対話文を読み、表とグラフを参照して「イベントを選ぶ」ワンパターン問題。
過去問を解いて慣れるべし。
記述問題
記述問題は例年、留学生に返事(Eメール)を書くワンパターン問題。
3つの文で書く・話題&その話題を取り上げた理由を書く、という決まりも毎年同じだ。
大問3:長文読解・対話文(24点)
概要
例年、学生たちと留学生との対話文が出題。これもワンパターン問題。
大問4:長文読解・長文(28点)
概要
学生と留学生との交流についての長文。これも毎年同じ。ワンパターン問題。
英文の内容を時系列に並べる問題が1題出題される。
都立高校入試問題英語(共通問題)まとめ
英語は、日本語で出題される国語と違って「苦手」な人が多いと思う。
でも、都立高校の英語の入試問題は平易で解きやすい。
都立高校の英語の入試問題は毎年似たような設問パターンで作られているし、使われる英単語のほとんどは教科書に載っているからだ(公立高校の入試問題は中学の教科書の範囲内で作られる)
難関私立はもちろん中堅の私立高校の英語入試問題と比べても、都立高校入試問題・英語(共通問題)は易しい。
過去問を解く・教科書の範囲をきちんと学習するだけで、都立高校の英語の入試問題は7割とれるはず。
都立高校の英語を過度におそれる必要はない。