2020年春・緊急事態宣言の頃の中学校生活を振り返る

2022年現在、中3の子どもたちは、
2年前の2020年、
小6から中1に進級するタイミングで
コロナ禍に巻き込まれた学年である。

2020年3月に緊急事態宣言が発令されて約2か月の間、
休校が続いた。

当時小学校6年生の子どもたちは、
小学校生活最後の1か月の間、
小学校にきちんと通えなかった。

中学受験から解放されて羽を伸ばしたかったこどもも、
たくさんいただろう。

でも長男の学年は、
何事にも追われずにのびのびと過ごせる、
中学校入学までの小学校生活最後の1か月を楽しむことができなかったのだ。

そして、長男の小学校の卒業式では、
式の規模が縮小されたり、
マスクをして合唱をしたりなどの措置がとられた。

そんななかで2020年4月を迎えた。

名簿上は中学生になったものの、
緊急事態宣言下で休校が続いていたため、
当時中1の長男は5月まで中学校に通えなかった。

そんな中で、休校中、中学校からは大量の宿題が出された。

小学校の宿題などロクにやらなかった長男は、
休校で中学校に通えないなかで、大量の宿題に面食らった。

中学校が再開した後、
中学校側は、
「生徒たちは休校中のだらけた生活のせいでどうしょうもない状態だ」
と思ったそうで(保護者会で教師がそう話していた)、
生活指導および学習指導を強化した。

提出物を出さない・忘れ物が多い・遅刻が多い等、
学習面・生活面でだらしない生徒に対しては、
保護者への繰り返しの連絡・保護者との面談という執拗な対応がとられた。

小学校のときと同様、
「宿題などやらなくてもなんとかなるだろう」
タカをくくっていた長男も、
「ここ(中学校)では提出物を出さないと一人前だとみなしてもらえない」
と悟ったようだ。

中学校入学から1年が経つあたりから長男は、
「提出物をきちんと出す」
ことをきちんとやり始めた。

中学校側からすれば、
長男がきちんと提出物を出すようになったのは、
「指導の成果」なのだろう。

けれども、
長男が通う公立中学での「生徒の約1割が不登校」という現状は、
容赦ない生活指導および学習指導とは無関係だとは到底思えない。

大量の提出物なんか課されても、
長男の成績はちっとも上がらないし、
学力だってこれっぽっちもつかない。

公立中学はまるで低賃金単純労働者養成所であり、
「言われたことをそのまま従う」訓練をさせるために、
提出物を出させているとしか思えない。

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