無理して身の丈に合わない学校に入学するよりも、
ランクを落とした学校に入学して、そこでトップになったほうが、
・優等生でいられると、教師からの覚えも目出度いから居心地が良い
・授業が簡単なので、自分のペースで勉強できる
・特待生として学費が免除になる
・成績優秀だから指定校推薦がとりやすい
など、いろいろなメリットがある。
確かに、「進学校になんとか入学できたのはいいけれど、勉強についていくのだけで精一杯で成績下位層をさまようより、ランクを落とした学校に入学して自分のペースで勉強したほうが、結果的に、志望する大学に無理なく入学できる」という考え方もある。
ただ、2ランク3ランク落した学校では、似たような学力の友人と切磋琢磨するチャンスはなくなるし、「コイツはスゴい、叶わない」と思う友人と出会えるチャンスはかなり少なくなる。
人にもよるが、意図的にランクを落とした中学・高校に入学して「優等生の心地良さ」を覚えると、それ以降の人生でも「集団の中では常に上のほうに居たい」という考えが抜けない人がいる。「鶏口牛後体質」と言えばよいだろうか。
結果として、大学進学時も高望みせず、ランクを落とした大学に進学し、大学でも成績優秀者として心地良く過ごしたのち、
就職先もいままで同様、そこそこの就職先に勤めて、就職先でも「上のほう」で心地良く過ごす。
よく言えば「安定志向」、悪く言えば「挑戦しない人生」である。
さて自分ならばどうするか…だが、もし自分なら、若いうちは「挑戦しない人生」は選ばないと思う。より困難な選択に突っ込んでいくほうが好きだから。