中学英語の教科書に続き、
中学国語の教科書を読んでみた。
新しい学習指導要領のもと、
中学の国語の授業では
「調べたことをみんなの前でプレゼンする」
「メールの書き方を勉強する」
などをするらしい。
英語の授業でも同様だ。
確かにこういった内容にきちんと取り組めば、
私立中学に行かなくとも国語力はつくだろう。
あくまで「真面目に取り組む」のが前提ではあるが。
実際に書いたり話したりすることで、
国語の力が伸びるのは間違いない。
ただ、言うのは簡単。
だが、実際に取り組む子どもたちは大変だ。
下位30%は授業ついていけないかも
授業の内容を理解したうえでプレゼンをするなんて、
公立中学の下位30%はついていけないんじゃないかと思う。
ゆくゆくは、
授業内容の理解は家庭or塾で・プレゼン作成は学校で、
なんてことになるのだろうか。
いずれにせよ授業内容が消化不良になりそうだ。
プレゼン経験を活かせる仕事に就ける子どもばかりではない
「自分の考えを発表としてまとめる」
「人前で自分の考えを発表する」
の大切さは否定しない。
けれども、素朴な疑問がある。
「プレゼンするような仕事に就ける人はどれくらいの割合いるのだろうか」
プレゼンはおろか、
日常的にメール送付の業務がある仕事に就く人ばかりではない。
新しい学習指導要領では、
成績下位30%は見捨てられているような気がしてならない。
「授業についていけなければ特別支援へ」
「下位30%は言われた通りのことをする非正規の仕事に就かせたい」
と国は考えているのではなかろうか。