10代後半までに自分が進むべき道を選べる人がいる。
たとえばピアニスト。
たとえば芸能人。
いずれも長男の知り合いのお子さんたちだ。
10代後半までに「自分はこの方面に進みたい」と思い、通信制高校に通いながら夢を追いかける。
そういう思い切ったことができるタイプの子は、こどもが10人いたら1人か2人だろうか。
当の本人にしてみれば、もはや、その道以外に進むことは考えられないのだろう。
その決断力に「あっぱれ!」と言うしかない。
対照的に、我が家の長男は、自分が進む道をまだ見つけられずにいる。
思えばわたし自身だって、そうだった。
世の中の大多数の人は、若いうちに自分の進む道をはっきり決めずに五里霧中のまま人生を歩んでいくのだ。
