長男は高校生になってから明らかに変わった。
半年前と比べたら、それほどは大きく変わっていない。
でも3年前と比べると、長男は別人だ。
中1のはじめの頃は、長男は学校の宿題もろくに提出しなかった。
でも高1の今は、自分でスケジュール管理して学校の課題をこなしている。
中1の頃は英単語ひとつ自分で覚えようとしなかった。
でも高1の今は、定期考査にそなえてテスト2週間前から英単語を覚えている。
高校受験のメリットは、中学校での人間関係をいったんリセットできることだ。
「勉強ができない〇〇君」という中学校で長男に貼られたレッテルは、高校入学とともに見事にどこかに飛んで行った。
中学校で成績ドンケツの劣等生だった長男が、高校ではたぶん優等生である。
こういうことは稀(まれ)じゃないらしい。
こういうふうに書くと、「長男は実力よりもかなり下の高校に入学したから成績が良いのだ」とふつうは思うだろう。
ところがそうではない。
長男は高校受験でボーダーライン(合格最低点)すれすれで都立高校に合格した。
難関校じゃないから、真面目にコツコツ学習していると定期考査でそこそこの点数がとれるのだ。
「ガラガラポンでレッテルと人間関係をリセットできること」は、高校受験のメリットのひとつだと思う。
もちろん、中高一貫のほうが難関大学の受験に有利なのは明らかだ。でも、難関大学を受験する子どもばかりじゃない。