2023年中学受験:首都圏の受験者数・受験率が過去最高というが

2023年度の中学受験の受験者数・受験率が過去最高という記事を見つけた。

そんなに中学受験が人気かね?

肌感覚とだいぶ違うな。

私の周りでは「学歴より手に職をつけたほうがいい」と話すママは昔より増えていると感じる。

中学受験について冷めた目で見ているママは確実に増えているよ。

肌感覚では、中学受験する子どもの実数は以前より減っている。

実際、長男が通っていた公立中学に今年入学した子どもの数は、3年前の長男の学年の1.5倍に増えた。

もちろん中学受験に熱心なご家庭は一定数いるけれども、不景気の影響か・コロナ禍で先行き不透明なせいか、中学受験熱は10年前と比べて冷めていると感じる。

 

「中学受験は過去最高の受験者数」というが

「中学受験は過去最高の受験者数」だと謳われているが…。


出典:2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》

親の世代では、私立中学1校につき1回しか試験しない学校が大多数だったけれど、今は難関校を除けば、5回も6回も試験をする中学が普通だ。

どういう統計をとっているのか知らないが、私立中学が5回も6回も試験をやった結果の「のべ数」で受験者数をカウントしているのならば、中学受験の受験者数が過去最高になるのは当たり前だ。

 

公立中高一貫校の受験

統計を見ると、首都圏の公立中高一貫校「だけ」を受験する人は、公立中高一貫校の受験者の半数を超えている。

出典:2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》

公立中高一貫校を受験するこどもというのは相変わらず「不合格だったら公立中学に進むのを前提に公立中高一貫校だけを受験する」子が半分を占めているんだな。

そして「公立中高一貫校の合格者はわずか」だと謳われているが…。

出典:2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》

公立中高一貫校の倍率は平均4倍ほど。

つまり公立中高一貫校を受験する4人に3人は不合格になる。しかし、逆にいうと4人に1人が合格する、ということ。

4人に1人の合格者が「わずか」かどうかは、人によって感覚が違うと思う。

「公立中高一貫校の合格は難しいから、私立中学を受験したほうがいい」と誘導しているような記載ぶりだ。

数字のトリックに騙されてはいけないな。

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