フリースクールに問い合わせてみた感想

楽しかった小学校生活と違い、規律重視の中学校生活にあまり満足していない(ように見える)長男。

長男は、副教材(教科書ワーク)を毎日こなすのにウンザリしている様子だ。

そんな中、自宅からそう遠くないところにフリースクールがあるのを見つけた。

長男は学校に行くこと自体は好きなので、フリースクールという選択肢は今まで考えたことがなかったのだ。

フリースクールという場所はどんな感じなのか、電話で問い合わせてみた。

 

フリースクールの印象

電話で問い合わせてみたフリースクールの第一印象は「とにかく優しい」ということ。

電話に出た方はフリースクールの代表の方だった。

話をしっかりと聞いてくれる感じで、すべてを受容してくれるような、包み込むような温かみがあった。

「今のままでいいんだよ」と、子どもたちの現状を肯定する暖かさがあった。

ここに行ったら長男はきっと気に入るだろう。「学校なんて行かない、フリースクールに通いたい」と言い出すだろうと思った。

 

私が問い合わせをしたフリースクールは、学校とは正反対の雰囲気だった。

どこの中学・高校に行っても、こんなに優しく対応してくれることはないだろう。

 

だから逆に、長男をフリースクールに通わせることが不安になった。

フリースクールにとって私は新しいお客さんかもしれない。丁重に扱うのは当然のことだ。

その辺、商売ではない公立学校とは根本的に異なる。

 

そして、長男は通っている中学が合わないのであって、学校自体が嫌いなわけではない。

どんな中学校に通うことになっても若干のストレスは必ずある。

今の段階で、ストレスが少ないフリースクールへと切り替える必要はないと思った。

 

そして、もっと気がかりだったことはフリースクールという場所は、長男にとって「優しすぎる」ということ。

なんというか、長男が一時期だけ通っていた療育機関に似ている。

フリースクールに一度通ったら抜け出せないと思った。

何と言ったらいいのだろうか、フリースクールの優しさは、現実社会とはかけ離れているのだ。

現実社会に居れば、嫌な人・合わない人・自分のことを否定的に見る人がいるのは当たり前だ。でも、フリースクールには自分を否定する人はいない。そういう世界で過ごすのは短期間ならば良いけれども、長期化するのは好ましくないような気がした。

 

心が疲れているときに決断をすると結果があまりよくないことが多いものだ。

結論として、フリースクール通学は棚上げすることにした。

 

長男の中学校生活はあと2年半ある。

これからどんなことになるか分からないけれども、あと2年半の中学校生活は早く過ぎ去ってほしい。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました