先日、次男を載せた電動自転車で踏切を渡ろうとしたら遮断機が鳴り始めた。
安全のため、踏切を渡らずに踏切の手前で待っていた。
すると、踏切の向かい側で、老婦人が乗ったシニアカーが線路の隙間に挟まり抜けなくなっていたのが見えた。
間もなく、シニアカーに乗った老婦人の頭上に踏切の棒が下りてきて、シニアカーの車体の前半分が線路内にはみ出てしまった。
遮断機に表示された矢印の向きから判断して、電車が踏切を通過するのは老婦人がいる側ではなく我々がいる側だと分かったので、とっさに、すぐに緊急停止ボタンを押さなくても大丈夫だろうと私は思った。
ただ、老婦人がシニアカーをバックさせようとしても、線路の隙間からシニアカーの車輪がなかなか抜けない。
老婦人の横にいた、老婦人のご主人と思われる男性が懸命にシニアカーを引っ張っていたが、シニアカーはなかなか線路の隙間から動かなかった。
あわてて、シニアカーの隣に止まっていた軽トラックの運転手が降りてきてシニアカーを動かそうとした。
こちらも緊急停止ボタンを押そうかと思った瞬間、老婦人が操作するシニアカーはようやくバックすることができ、踏切の外側にシニアカーを移動できた。
その後、何の問題もなく電車が踏切を通過していった。
私は、通過していく電車をほっとしながら見守った。
今回の出来事から、シニアカーで踏切を渡ることの危険性を実感した。
生活上、シニアカーに乗って踏切を渡らなければならない用事があったのかもしれない。
けれども、シニアカーで踏切を渡るならば、他にも踏切を渡る人がいるときに一緒に渡ったほうが無難だ。
今回は事なきを得た。
けれども、もし踏切のそばにシニアカーを運転するご老人しか居なかった場合、シニアカーが線路に挟まったら、だれもシニアカーを持ち上げることもできないし、緊急停止ボタンを押すこともできない。
ベビーカーでも同じ事故が起きる可能性がある
シニアカーだけでない。
ベビーカーも同様だ。
ベビーカーで踏切を渡るときにも線路の隙間に車輪が挟まりそうになる。
幸いにも我が家の近所には踏切がないので、踏切を渡る機会があまりない。
外国製のベビーカーと比べて日本製のベビーカーは車輪が小さいものが多い。
だから、踏切を渡るときは線路の隙間に車輪が挟まるんじゃないかと気が気でない。