我が家では旅先で工場見学できそうな施設を見つけると、できるだけ工場見学をしてみる。
今回は、長男を連れて千葉を旅行したときに見つけたヒゲタしょうゆの工場を見学した記録を記す。
※【2024年2月追記】2024年2月現在、ヒゲタ醤油の工場見学は一時中止である。
ヒゲタしょう油 銚子工場
ヒゲタしょう油の工場は銚子港のそばにある。
工場の近くを車で通りがかると「ヒゲタしょうゆ。工場見学できます。」との看板を発見。
アポなしで訪問できるかもしれないと、看板を頼りにヒゲタしょう油の工場に到着した。
工場の受付の人に聞くと、アポなしで見学できるとのこと(2019年4月現在)。
工場内に車を止めて工場見学することにした。
トウモロコシのような香ばしい匂い
車から降りると、炒ったトウモロコシのような香ばしい匂いが工場の中から漂ってきた。
後で説明を受けて分かったのは、この香ばしい香りはしょう油の原料である小麦を炒っている匂いだった。
なんとも香ばしい、懐かしい香りだ。
ヒゲタしょう油の工場は昭和5年築の古い建物。
なかなか趣があった。
待合室で待っているとペッパー(pepper)君というロボットがいて、日本の都道府県に関するクイズを出してくれた。子どもたちはペッパー君と遊んで暇つぶしだ。
工場の人の説明から、しょう油は「大豆」「小麦」「塩」の3種類の原料を発酵させて製造されるものだと知った。
しょう油の原料みたいな基本的なことは案外知らないものだ。
工場の中を直接見せてはくれなかったけれど、工場の入り口からしょう油のいい香りがしてきた。
ヒゲタしょう油の思い出
昔、私の祖母はヒゲタしょう油を愛用していた。
祖母は「キッコーマンのしょう油は黒くて苦手」だった。
祖母も父もなぜか、黒いしょう油が嫌いだった。
そういえば、私が小さい頃はまだ、酒屋に一升瓶を持っていって、量り売りでしょう油を一升瓶に入れてもらって購入していた。
そんなこと、すっかり忘れていた。
我が家では量り売りでヒゲタしょう油を購入していた。
昭和な時代である。
ヒゲタしょう油の「本膳」
ヒゲタしょう油は創業400年以上とのこと。
老舗だ。
ヒゲタしょう油は蕎麦屋や高級割烹向けのしょう油のシェアが高いとのことである。
工場見学の最後に、サンプルとしてヒゲタしょう油の商品「本膳」がひとり1つずつプレゼントされた。
ラッキー!
この工場には直売所があって、そこでヒゲタしょう油の商品を購入することができる。
この「本膳」は父が好きでよく使っていた。
この「本膳」は、しょうゆの色が黒くなくて「赤い」のだ。
母いわく、最初は赤っぽい色をしている「本膳」も、保存期間が長くなると少しずつ酸化されて黒くなってくるらしい。
家に帰ってから、プレゼントされた「本膳」をつけて刺身をいただいた。
確かに風味が効いている。
工場見学でプレゼントされた「本膳」
工場にフレスコ画?
工場見学の冒頭、ヒゲタしょう油という会社を紹介するビデオを鑑賞した。
引き続いて、今度は「創業385周年を記念して、江戸時代のしょう油造りにちなんだフレスコ画を製作した」というビデオを鑑賞した。
このフレスコ画の実物は工場見学で見ることができ、ヒゲタしょう油のウェブサイトにも掲載されている。
このフレスコ画はイタリアの材料を輸入して、日本在住のフレスコ画家に依頼して制作してもらったそうである。
なぜ工場にフレスコ画があるのだろう。
フレスコ画がある工場。
不思議だ。
でも、こういうふうに思い切って文化芸術に投資できるのは同族企業ならでは、だ。
ヒゲタしょうゆの工場見学は無料なので、銚子に来たら工場見学をおススメする。